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NY外為:ユーロが上昇、サービスと製造の縮小ペース鈍化で(2)

23日のニューヨーク外国為替 市場では、ユーロが円とドルに対して上昇。4月のユーロ圏サービス業 景気指数と製造業景気指数が、いずれも活動縮小ペースの鈍化を示す内 容となったことが背景。

一方、ドルは対円で上げ幅を縮小。3月の中古住宅販売が事前予想 を下回ったことがきっかけとなった。カナダ・ドルは米ドルに対して2 週間ぶりの大幅高。カナダ銀行(中央銀行)が景気回復に向けた非伝統 的手段について公約しなかったことが背景。

スタンダード・バンクの通貨ストラテジスト、スティーブン・ バロウ氏(ロンドン在勤)はブルームバーグ・ラジオのインタビューに 応じ、「ユーロ圏の経済指標は事前予想よりやや好ましい内容だ。この 発表でユーロは若干押し上げられた」と述べた。バロウ氏は、ユーロが 1ユーロ=1.40ドルを超えて上昇するとみている。

ニューヨーク時間午後4時現在、ユーロは対ドルで1%高の1ユー ロ=1.3140ドル(前日は同1.3005ドル)。ユーロは対円では0.9% 高の1ユーロ=128円67銭(前日は127円48銭)。円は対ドルで1 ドル=97円92銭(前日は同98円1銭)。

カナダ・ドルは対ドルで一時1.4%高の1ドル=1.2227カナダ・ ドルまで上昇。日中取引としては2日以来の大幅高となった。カナダ銀 行が景気活性化に向けた国債購入の公約を控えた。21日には政策金利 を0.25%に引き下げた。

CIBCのエコノミスト、メニー・グローマン氏(トロント在勤) は、「カナダ中銀が積極的な金融緩和政策を取る必要に迫られていない ことからカナダ・ドルが買われた」と語った。

全米不動産業者協会(NAR)が発表した3月の中古住宅販売件数 は前月比3%減の年率457万戸だった。ブルームバーグ・ニュースが まとめたエコノミストの予想中央値は465万戸だった。

みずほコーポレート銀行の通貨セールス部門バイスプレジデント、 ファビアン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は「中古住宅販売はや や期待外れの内容だった。この日の発表で、今後も苦戦が続くとの懸念 が蒸し返された」と語った。

フェデレーテッド・インベストメント・マネジメント(ピッツバー グ)のシニア・ポートフォリオ・マネジャー、ロバート・コウィット氏 によると、米金融当局が信用市場の凍結解除に成功すれば、逃避先とし てのドルへの需要は弱まり、ユーロや他の通貨に対して下げる可能性が ある。

米連邦預金保険公社(FDIC)のベアー総裁は23日、官民投資 プログラム(PPIP)に基づく銀行不良資産の第1回入札を、「遅く とも6月初めには」実施すると述べた。

円は主要16通貨の大半に対して下落。スイスの銀行大手、クレデ ィ・スイス・グループが発表した2009年1-3月(第1四半期)決算 が好内容となったことで、投資家が円で資金を調達して高利回り資産を 買うとの見方が広がった。

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