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今日の国内市況:日経平均は8800円台、債券小幅高-円は98円台前半

東京株式相場は上昇。2009年1 -3月期における円高の一服傾向などから、輸出関連を中心に企業業績 が予想されたほど悪くなさそうとの見方が優勢だった。輸送用機器や電 機株中心に買いが増え、株価指数は終盤にかけてじり高。09年3月期 連結業績の赤字幅が従来予想に比べ縮小したとみられる中部電力など電 気・ガス株、情報・通信株なども高かった。

日経平均株価の終値は前日比119円71銭(1.4%)高の8847円 1銭と続伸し、TOPIXは9.54ポイント(1.2%)高の839.50と 3日ぶり反発。東証1部の売買高は概算で24億1968万株、売買代金 は同1兆5055億円。

決算発表や米銀のストレステスト(健全性審査)の結果に対する 不安感がくすぶり、午前は売買低迷で気迷いムード。しかし、日経平均 は市場関係者が下値めどと見る25日線(23日終値ベース8644円)直 前で下げ止まった。午後にはスイスの銀行大手クレディ・スイス・グル ープの堅調決算も追い風となって、じりじりと高くなった。

TOPIXの上昇寄与度で1、2位となったのは輸送用機器と電 気機器。ゴールドマン・サックス証券では、自動車セクターの投資判断 を従来の「コーシャス(慎重)」から「アトラクティブ(魅力的)」へ 格上げし、トヨタやホンダ、アイシン精機などの投資判断を引き上げた。 各国で広がる自動車支援策、米ビッグ3の凋落による日本車メーカーの シェア上昇見通しが理由としている。

電機株ではキヤノンが3日ぶりに反発し、電気機器指数を押し上 げた。23日付の日本経済新聞朝刊は、同社の1-3月期の連結営業利 益(米国会計基準)はデジタル一眼レフの販売順調や想定以上の円安進 行が下支えしたことで、09年12月期の営業利益を従来予想より上方修 正する公算が大きいとしている。

東証1部の値上がり銘柄数は1075、値下がり銘柄数は510。個別 銘柄では、クレディ・スイス証券が投資判断を格上げしたプレス工業、 野村証券金融経済研究所が格上げした総合メディカルが急伸。ホンダが 資本参加する方向で最終調整に入ったと23日付の日本経済新聞が報じ たパイオニアは大幅続伸した。今期の最終黒字浮上を見込む石塚硝子は 午後に急騰。東証1部の値上がり率上位には、GMOインターネット、 ディー・エヌ・エー、ドワンゴなどネット関連株が並んだ。

債券小幅高、10年債利回りは3週間ぶり低水準

債券相場は小幅高(利回りは低下)。大型連休に向けて期間収益 確保を狙った投資家の買いが現物債に入ると相場は堅調に推移し、新発 10年債利回りは一時1.41%と、約3週間ぶり低水準をつけた。

東京先物市場の中心限月6月物は、前日比2銭安の137円19銭で 寄り付いた後、すぐに137円14銭まで下げた。その後は、買いが膨ら み、一時は137円46銭と3日以来の高値を付けた。午後に入って上げ 幅を縮小して、結局は5銭高の137円26銭で引けた。日中売買高は2 兆5535億円。

現物債市場で新発10年物の299回債利回りは、前日比0.5ベー シスポイント(bp)低い1.425%で寄り付いた後、徐々に水準を切り下 げ、一時は2bp低い1.41%と3日以来、約3週間ぶりの低水準をつけ た。その後は低下幅を縮めており、午後3時半過ぎからは前日比変わら ずの1.43%で推移している。

中期債相場もしっかり。新発5年債利回りは一時2bp低い0.80% と2日以来の水準に低下。午後2時半過ぎからは0.5bp低い0.815% で推移している。

一方、2年国債の入札は事前の市場予想通り無難にこなした。財 務省が発表した2年債の入札結果によると最低落札価格100円00銭、 平均落札価格は100円00銭6厘だった。最低価格は市場予想と一致し、 最低と平均価格の格差(テール)は前回債の5厘から6厘に若干拡大。 応札倍率は2.78倍となり、前回債の3.18倍から低下した。

円弱含み、株持ち直しで外貨買い戻し

東京外国為替市場では午後の取引で円が弱含み。欧州金融機関の 好決算などを手掛かりに株価が上げに転じたため、投資リスクを回避す る目的で買っていた円を売り、外貨を買い戻す動きが強まった。

円は対ユーロで1ユーロ=127円99銭まで下落。米金融機関のス トレステスト(健全性審査)や米自動車大手の救済問題の行方に対する 警戒感がくすぶるなか、一時は126円80銭まで円が買われたが、午後 には上昇幅のすべてを解消し、前日の安値付近まで値を戻した。

ドル・円も1ドル=98円21銭まで円売りが進行。一時は97円 63銭と前日に付けた3月31日以来の円高値(97円58銭)に迫った。

事情に詳しい関係者によると、オバマ政権はストレステストの結 果を来月4日に発表する際、資本不足と認定された米金融機関に対して、 今後どのように資本増強を行うかを開示するよう指導する可能性がある。

円は対ポンドでも1ポンド=143円ちょうど前後まで反落。前日 には英国の景気後退や財政赤字拡大への懸念から一時、今月1日以来と なる140円台まで円高が進んでいた。

ユーロは対ドルで一時、1ユーロ=1.3051ドルまで上昇。

1.3000ドルには本日満期となるまとまったオプションがあると言われ ており、行使期限のニューヨーク時間午前10時に向けては同水準に収 れんしやすい一方、行使期限を過ぎた後は相場が大きく動く可能性があ る。

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