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FRB:空き家急増が不幸中の幸い-インフレ懸念後退で時間的余裕

米国での空き家増加はバーナンキ 米連邦準備制度理事会(FRB)議長にとって、不幸中の幸いかもし れない。

空き家の件数が全米で過去最悪となったことで、労働省発表の消 費者物価指数(CPI)で最も大きな割合を占める家賃が2010年ま で抑えられるとアナリストは指摘する。これにより、FRBには金融 市場に供給した資金を引き揚げるまでの時間的余裕がたっぷり生ま れることになる。

UBSセキュリティーズのシニアエコノミスト、ジェームズ・オ サリバン氏は「空き家の多さも含めて経済のスラック(たるみ)が大 きいため、FRBはしばらくインフレを懸念する必要がない。すべて の刺激措置を取り除くまでにかなりの時間が与えられる」と語った。

米国勢調査局によると、2008年10-12月期の空き家は過去最 高の1900万件と、前年同期比6.8%増だった。空き家で販売対象と なっている割合は2.9%と、1956年にさかのぼる過去のデータの中 で最も高かった。

一戸建てや集合住宅の家賃に加え、持ち家保有者も支払っている と見なす計算上の家賃(OER)は、CPIの3割を合わせて占める。 クレディ・スイス・グループの金利ストラテジー責任者、ドミニック・ コンスタム氏(ニューヨーク在勤)は21日のブルームバーグラジオ とのインタビューで「CPIはOER低下が続くため、引き続き下向 きだ」と指摘。デフレは「避けられない」と語った。

同氏はまた、17日付リポートで、FRBは「なかなか政策金利を 引き上げないだろう」とも予想。さらに、余剰資金を吸収し、短期金 利を引き上げる「何らかの措置を実施する決定」が来年あったとして も、FRBは引き続き長期金利の抑制を続けるとの見方を示した。

CPIで変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は3 月、前年同月比で1.8%上昇した。コンスタム氏は同上昇率が0.5% まで低下するとみている。

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