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東京外為:円弱含み、株持ち直しで外貨買い戻し-午前の上げ幅解消

東京外国為替市場では午後の取引 で円が弱含み。欧州金融機関の好決算などを手掛かりに株価が上げに転 じたため、投資リスクを回避する目的で買っていた円を売り、外貨を買 い戻す動きが強まった。

円は対ユーロで1ユーロ=127円99銭まで下落。米金融機関のス トレステスト(健全性審査)や米自動車大手の救済問題の行方に対する 警戒感がくすぶるなか、一時は126円80銭まで円が買われる場面も見 られたが、午後には上昇幅のすべてを解消し、前日の安値付近まで値を 戻した。

大和証券SMBC金融市場調査部のチーフFXストラテジスト、長 崎能英氏は、「IMF(国際通貨基金)による世界経済見通しの引き下 げもあり、少し警戒感が出ているが、要は円を買わなければならない向 きがそれほどいないため、大きな動きにはつながらない」と指摘。目先 はストレステストの行方が市場のテーマになるものの、「ボラティリテ ィも上がっておらず、それほど円高への不安心理が高まっているわけで もない」と語る。

ドル・円も1ドル=98円21銭まで円売りが進行。一時は97円63 銭と前日に付けた3月31日以来の円高値(97円58銭)に迫っていた。

株価反発でリスク回避圧力緩和

事情に詳しい関係者によると、オバマ政権はストレステストの結果 を来月4日に発表する際、資本不足と認定された米金融機関に対して、 今後どのように資本増強を行うかを開示するよう指導する可能性があ る。

22日の米株式相場は引けにかけて反落。米金融大手モルガン・ス タンレーが発表した2009年1-3月(第1四半期)決算が市場予想を 上回る赤字となったことやストレステストへの警戒感が重しとなった。

三菱東京UFJ銀行金融市場部の橋本将司シニアアナリストは、米銀 大手に対するストレステストについて「不確実性が解消されるという意 味で長期的にはプラスだが、内容が悪ければ短期的にはリスク回避とい うことで円高材料になる」と指摘。「イベントリスクには警戒しなけれ ばならない」と語る。

一方、23日の東京株式相場はマイナス圏に落ち込む場面も見られ たが、午後にはじりじりと上げ幅を拡大。スイスの銀行大手、クレディ・ スイス・グループが発表した09年1-3月決算が市場予想を上回った ことも追い風となり、株価の持ち直しを背景に外国為替市場では逃避的 に買っていた円を売り戻す動きが優勢となった。

円は対ポンドでも1ポンド=143円ちょうど前後まで反落。前日に は英国の景気後退や財政赤字拡大への懸念から一時、今月1日以来とな る140円台まで円高が進んでいた。

ユーロ・ドル、目先1.3000ドル収れんか

ユーロは対ドルで一時、1ユーロ=1.3051ドルまで上昇。1.3000 ドルには本日満期となるまとまったオプションがあると言われており、 行使期限のニューヨーク時間午前10時に向けては同水準に収斂しやす い一方、行使期限を過ぎた後は相場が大きく動く可能性がある。

--取材協力 曽宮一恵 Editor:Tetsuzo Ushiroyama, Norihiko Kosaka

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