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米モルガン・スタンレー:1-3月期、予想より大幅赤字-減配発表

米金融大手モルガン・スタンレー が22日発表した2009年1-3月(第1四半期)決算は、赤字幅が市場 予想を上回った。トレーディング収入が増加したものの、不動産の評価 損などが業績を圧迫した。同社は1株当たり5セントへの減配も発表し た。株価は一時9.4%下落した。

発表資料によると、同四半期の損失は1億7700万ドル(1株当た り57セント)。ブルームバーグがまとめたアナリスト19人の予想は平 均で同8セントの赤字だった。会計年度を変更したため同時に発表した 08年12月の損益は13億ドルの赤字。

第1四半期には不動産関連で10億ドルの損失を出した。また、自 社債務の価格上昇に伴い会計上の損失15億ドルを計上した。

株価はニューヨーク時間午前9時31分(日本時間午後10時31 分)現在、前日比2.25ドル(9.1%)安の22.40ドル。

四半期配当は過去4年間維持していた1株当たり27セントから引 き下げられた。

コルム・ケラハー最高財務責任者(CFO)がインタビューで述 べたところによると、減配は年間約10億ドルの資金温存につながる。 同CFOはまた、昨年12月の損失13億ドルのうち、大半を占める10 億ドル近くはレバレッジド(高リスク・高利回り)ローンと住宅およ び商業用不動産ローン債権の評価額引き下げによるものだと述べた。

また、ジョン・マック最高経営責任者(CEO)は発表資料で 「当社のクレジットスプレッドの劇的な改善がなければ、第1四半期 は黒字だった」と説明した。

第1四半期の利益には海外での収入に絡む税効果、1株当たり33 セントが含まれる。

1株当たり純資産額は27.32ドルと、前会計年度末となる昨年11 月末の30.24ドルから減少した。中核的自己資本(Tier1)比率 は3月末時点で16.4%。公的資金を返済した場合は12.9%となる。

ケラハーCFOは自己資本比率について、「満足な数字だ」とし、 「監督当局が許可し支持するのであれば、公的資金(TARP)の返 済を検討したい」と述べた。

最大部門であり伝統的な投資銀行業務とトレーディングを手掛け るインスティチューショナル・セキュリティーズ部門の収入は17億ド ル。税引き前で4億3400万ドルの赤字となった。債券トレーディング の収入は13億ドル、株式トレーディングは9億ドル、投資銀行業務は 8億1200万ドルだった。

米銀シティグループのスミス・バーニー部門と統合するグローバ ル・ウェルスマネジメント部門の収入は13億ドル。税引き前利益は1 億1900万ドル。

投資信託の販売とプライベート・エクイティ(未公開株)や不動 産などの代替投資を手掛ける資産運用部門は収入が7200万ドル、損益 は5億5900万ドルの赤字だった。

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