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政策金融公庫CPがTB利回り下回る、投資家やディーラーが積極購入

短期金融市場では、日本政策金 融公庫のコマーシャルペーパー(CP)の発行金利が国庫短期証券 (TB)入札の落札利回りを小幅に下回った。公庫CPは政府保証付 きで信用力に大きな差はなく、投資家やディーラーから積極的な応札 が集まったもようだ。

政策金融公庫が発表したCP3カ月物の入札結果は、最高利回り が前回2月の入札より7.2ベーシスポイント(bp)低い0.200%、平 均利回りは6.5bp低い0.190%となった。発行額は1000億円。

一方、財務省が実施したTB3カ月物20回債入札では、最高利 回りが0.2147%と、前回とほぼ横ばい。余資を抱えた投資家の需要も あり、入札後は0.20%まで買われたが、新年度入り以降の利回り低下 には一服感も出ている。2月の時点ではTBが公庫CPを3bp前後下 回っていた。

国内大手銀行のCPディーラーによると、TBや電力CPから運 用資金を分散したい需要もあったという。公庫CPは調達コストが

0.1%の企業金融支援特別オペに担保として使えない欠点もあるが、 一部のディーラーは応札に積極的だったという。

国内証券のTBディーラーは、投資資金の配分や、政策金融公庫 との取引関係という政策的な意味から、公庫CPの買いがTBより強 くなることは予想されていたという。

「官民逆転」は続く

この日のCP市場では、公庫分も含めて総額5000億-6000億円 程度の発行があったもよう。短期市場の資金余剰を反映して、優良企 業を中心に発行金利は低位底ばい。ただ、足元のCP現先金利0.13-

0.14%に比べ、金利低下も限界的との声が聞かれた。

最上位格付けa-1プラスの鉄鋼会社が発行した短めの2カ月物 は0.18%程度、電力会社の2カ月物は0.1%台半ばだった。3カ月物 ではa-1格付けの化学メーカーが0.21%と、TBとほぼ同水準。電 力会社が発行すれば0.1%台後半が予想され、TBとの「官民逆転」 は依然として解消されていない。

ノンバンク0.4%台で一服

政策金融公庫のCP発行は、日本政策投資銀行が危機対応業務と してCPを買い入れるための原資調達。その調達コストが前回2月よ り6-7bp下がったことで、政策投資銀の買い入れ下限利回りも下が るとの見方が多い。

発行金利が上昇傾向にあったノンバンク・リース会社のCPも金 利上昇が一服。3-4カ月物は0.40-0.45%程度で横ばいだった。日 銀のCP買い入れの下限利回りが0.4%に設定されており、0.4%台前 半から半ばでは金利上昇が抑えられるとの指摘が聞かれた。

国内大手投信投資顧問のファンドマネジャーは、短期市場は季節 的に資金が余りやすく、TBやCPの利回りは低位横ばいが続くと予 想する。ただ、発行量が膨らむCPや格下げされたCPは個別に金利 が上昇するリスクはあるという。

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