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中国に引き寄せられるデリバティブ関係者-先物市場76%拡大

中国が銀行のデリバティブ (金融派生商品)関係者を魅了している。米銀行業界のデリバティブ 取引での損益が2008年に初めて赤字に転じた一方で、同年の中国先 物市場の規模は76%拡大したからだ。

銀行によるデリバティブ店頭取引の解約関連業務を手掛けるト ライオプティマのピーター・ウェイベル最高経営責任者(CEO、シ ンガポール在勤)は、「他社同様に先物市場としての中国に非常に期 待している。中国のデリバティブ市場は初期段階にあり、早い時期か らの関与を望んでいる」と述べた。

石炭や銅、鉄鋼の世界最大の消費国である中国は、デリバティ ブ取引に門戸を開きつつある。中国先物協会によると、同国の商品先 物取引所3カ所の08年の取引高は過去最高の71兆9000億元(約 1000兆円)と、前年比76%増となった。

中国人民銀行は3月16日、デリバティブ管理の基本協約文書 を承認した。取引関連の法的文書の標準化により、現在、商品先物に 重点が置かれているデリバティブ市場が拡大する可能性がある。

鄭州商品取引所では今週、コメ先物の取引が始まった。世界最 大の穀物生産国である中国は、生産者が、価格変動に対するヘッジ手 段として利用できる先物取引の拡充を進めている。

米通貨監督局によると、米銀行業界による08年のデリバティ ブ取引の損益は初めて赤字に転じた。商業銀行による現金・デリバテ ィブ店頭取引の損失額は8億3600万ドル。10-12月(第4四半 期)は92億ドルの損失だった。前年同期は55億ドルの利益を上げ ていた。

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