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NY外為:ドルが下落、ガイトナー財務長官証言で逃避需要後退(2)

21日のニューヨーク外国為替 市場では、ドルが大半の主要通貨に対して下落。ガイトナー米財務長 官が議会で、大多数の銀行は必要以上の資本を保有していると証言し たことを受け、逃避先としてのドルの魅力が弱まった。

ドルはオーストラリア・ドルやスウェーデン・クローナ、ニュー ジーランド・ドルに対して大幅下落。銀行のバランスシートに関する 懸念が緩和され、投資家が資金を高利回り資産へシフトするとの見方 が広がった。ユーロは対円で反発。3日続落に歯止めがかかった。ユ ーロは対ドルでも上昇。ドイツの欧州経済研究所センター(ZEW) が発表した4月の独景況感指数(期待指数)がほぼ2年ぶり高水準に 上昇したことがユーロ買いにつながった。

ステート・ストリート・グローバル・マーケッツの北米戦略責任 者、ロバート・ブレーク氏(ボストン在勤)は「市場にリスク志向が 戻ってきた。ガイトナー財務長官の証言は投資家心理にプラスの影響 を及ぼした」と指摘した。

ニューヨーク時間午後4時34分現在、ドルは対ユーロで0.2% 安の1ユーロ=1.2943ドル(前日は同1.2921ドル)。円は対ユ ーロで1.1%安の1ユーロ=127円82銭(前日は126円48銭)。 一方、ドルは対円で0.9%上げ、1ドル=98円75銭(前日は同97 円89銭)。

カナダドルは一時1ドル=1.2506カナダドルと、2日以来の安値 まで下落。カナダ銀行(中央銀行)が政策金利を0.25ポイント引き下 げ過去最低の0.25%に設定したほか、経済成長の見通しを下方修正し たことが背景。その後、米国株の上昇とともに同1.2363カナダドルま で反発した。

中銀による政策金利の引き下げ

カナダの翌日物金利に関しては、ブルームバーグ・ニュースがまと めたエコノミスト調査では、25人中13人が据え置きを予想。12人が

0.25ポイントの利下げを見込んでいた。

スウェーデン・クローナは対ユーロで1.4%上昇。スウェーデンの 中央銀行リクスバンクは政策金利を0.5ポイント引き下げて0.5%と したが、利下げ幅は一部のアナリスト予想を下回った。ブルームバーグ のエコノミスト調査では、21人中12人が0.5ポイントの利下げ、残 り9人はより大幅な利下げを予想していた。

主要6通貨のバスケットに対するICEのドル指数は0.1%下げ、

86.579。6営業日ぶりの下落となった。

信用市場の凍結解除

ガイトナー財務長官は議会で、信用市場には凍結解除の兆しが見ら れ、信頼を取り戻し始めている兆候が見られると証言した。

オーストラリア・ドルは対ドルで2.1%上昇。前日は、一時3.8% 急落し、1日以来の安値を付ける場面も見られた。銀行の信用損失が拡 大するとの懸念が再燃したことが背景となった。ニュージーランド・ド ルも対ドルで2.1%上昇。前日は2.7%下げ、2月10日以降で最大の 落ち込みとなった。

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