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中国自動車業界:今年の販売台数は過去最高にも-収益には反映せず

中国の自動車販売は今年、ミニバ ン需要を背景に過去最高を記録する可能性があるものの、そのミニバ ンには快適さやパワーが乏しく、さらに国内の自動車メーカーの利益 にもほとんど結び付いていない。

中国3位の自動車メーカー、東風汽車の劉衛東氏は20日、上海 自動車ショーで、「自動車業界の利益率はもはや飛び抜けたものではな い」と指摘。「政府の業界刺激策や販売促進のために、各社は価格調整 を行ってきた」と説明した。

中国自動車メーカーの3月の販売台数は前年同月比10%増加し た。減税と政府の補助金が奏功し、特に価格が最低3万元(約58万 円)のミニバンなどスモールカーの需要が押し上げられた。一方、米 欧での販売低迷を補うため、中国事業に重点を移しつつあるドイツの フォルクスワーゲン(VW)や米ゼネラル・モーターズ(GM)など 海外の自動車メーカーとの競争も利益率圧迫の原因となっている。

平安証券のアナリスト、ユ・ビン氏(上海在勤)は「今年の販売 台数全般はかなり良好のようだが、収益性はそれほど明るくないかも しれない」と指摘。「ミニバンとスモールカーの売り上げは実際、ほと んど収益には影響していない」と分析した。

3月のミニバン販売台数は40%増加。政府が地方住民のミニバン やライトトラックの購入支援を目的に総額50億元規模の資金提供を 開始したことが寄与した。ミニバンは通常、1.3リットルを下回るエ ンジンを搭載している。

高収益モデルの販売低迷

中国汽車工業協会(CAAM)によると、これとは対照的に、2.3 リットル以上のエンジンを持つ乗用車の販売台数は3月に33%減少 した。このカテゴリーには、トヨタ自動車の「カムリ」(最低価格18 万9800元)などのセダンが含まれる。

中国4位の長安汽車集団の徐留平最高経営責任者(CEO)は20 日、「より大型の乗用車の市場シェアは従来の見通しを下回っている」 と指摘。「業界全体の販売台数は今年増加する可能性があるが、売上高 と利益は減少する公算が大きい」との見方を示した。

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