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黒田電株が2カ月半ぶり高値、太陽電池関連事業を拡充-新工場立上げ

エレクトロニクス商社の黒田電気 の株価が4営業日続伸。横浜市港北区に薄膜系太陽電池用の電極付け装 置の製造工場を新設、同装置を増産する方針が示されたため、太陽電池 関連事業の拡大が期待された。

この日は買い気配で取引を開始、午前9時10分ごろに前日比

3.7%高の673円で3万8800株の売買が成立した。一時は5.2%高の 683円と、2月3日以来、約2カ月半ぶりに高値を更新した。同社株は 今年3月3日に付けた507円を直近底値として上昇基調に転換、この 日の高値まで約35%値上がりした。

黒田電が20日に公表した新工場建設計画(概要)によると、投資 額は7億円で、09年9月中旬にも稼働する予定。当面は太陽電池関連 装置を年15セット、ハードディスクドライブ駆動装置(HDD)関連 で年10ラインを生産する計画。同社は来年度以降、さらに50%以上の 増産を目的とした拡張工事を予定している。

黒田電IR担当の藤岡香奈子氏によると、同社子会社の黒田テクノ は薄膜系太陽電池パネルの電極部にタグを取り付ける際に超音波はんだ を使う特許技術を有しており、直接高速はんだが可能な自動はんだ付け 装置の製造販売を行っている。「通常の蒸着法に比べ、はんだ付の方が パネル製品の耐久性が高く、製造効率も高い」(藤岡氏)という。

いちよし経済研究所の張谷幸一シニアアナリストは黒田電について、 「従来は液晶関連事業のウエートが高く、足元の業績が厳しかった。新 工場建設を機に太陽電池関連事業の比率が高まれば、見方も変わるので はないか」と指摘。10年以降の太陽電池需要回復が見込まれるなか、 「太陽電池製造用装置に対する引き合いは強くなる」(張谷氏)とみる。

藤岡氏によると、黒田テクノの太陽電池関連事業の売上高規模は、 10年3月期が7億円程度。今回の投資により、12年3月期には25億 円まで拡大できるとしている。

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