コンテンツにスキップする

債券相場は上昇、米債高や株安で先物一時137円台-20年入札無難か

債券相場は上昇(利回りは低下)。 前日の米国市場で、金融機関の損失懸念を背景に、株安・債券高となっ た地合いを継続して買いが優勢となり、先物は一時、137円台に乗せた。 この日の20年債入札は無難に通過できるとの見方が多い。

RBS証券シニアストラテジストの市川達夫氏は、「需給の話が落 ち着いてきた流れの中で、海外市場などで追い風が吹いている」と指摘 。「先週の30年債入札は無事に通過できた。きょうの20年債入札も 表面利率2.1%なら需要が見込めるだろう」と語った。

東京先物市場の中心限月6月物は、前日比28銭高い136円91銭 で寄り付き、すぐに午前安値136円87銭をつけた。その後は徐々に買 いが優勢となり、15日以来となる137円台を回復。一時は42銭高の 137円5銭まで上昇し、8日以来の高値をつけた。結局、35銭高の 136円98銭で引けた。6月物の午前売買高は1兆4932億円。

日経平均株価は大幅反落。一時300円超の大幅安となり、前日比 299円6銭安の8625円69銭で午前の取引を終了した。

20日の米国債相場は上昇。10年債が約1カ月ぶりの大幅高だった 。金融機関の信用損失が拡大するとの懸念が安全投資としての国債買い につながった。一方、米株式相場は大幅反落。信用損失が拡大している との懸念から金融株を中心に売りが膨らんだ。

新発10年債利回りは1.46%

現物債市場で新発10年物の299回債利回りは、前日比3ベーシス ポイント(bp)低い1.44%で取引を開始した。その後は徐々に低下幅 を縮小し、結局、1bp低い1.46%で引けた。

三菱東京UFJ銀行円貨資金証券部の峯島泰樹副部長は、「これま で金利が上昇していたので、値ごろ感もあって買い先行となった。当面 はレンジ内でもみ合いとなるが、徐々に国債増発の影響が出てきて、金 利は上昇するのではないか」とみている。

20年債入札、クーポン2.1%に引き上げ

財務省は午前10時30分、20年利付国債(110回債、4月債) の価格競争入札の実施を通知。表面利率(クーポン)は前回債から0.2 ポイント高い2.1%、発行予定額は前回と同じ9000億円程度を提示し た。4月債の発行日は4月24日、償還日は2029年3月20日。

峯島氏は、20年債入札に関して、「絶対金利水準を重視する生命 保険などの需要があると思う」と予想している。

市場では、「多少テール(最低と平均価格の格差)が拡大してもた んたんと消化される水準だと思う」(市川氏)との声も聞かれた。

前回入札された20年債(109回債)は1.5bp低い2.125%で午前 の取引を終了した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE