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米BOAの株価、約2カ月で最大の下げ-貸倒引当金積み増しを嫌気

資産規模で米銀最大手のバン ク・オブ・アメリカ(BOA)の株価が20日、約2カ月で最大の下 げを演じた。回収不能ローンの増加に対応して、64億ドル(約6270 億円)の貸倒引当金を計上したのが嫌気された。

BOAの株価はニューヨーク証券取引所(NYSE)で午後4時 15分(日本時間21日午前5時15分)現在、前週末比2.58ドル (24%)安の8.02ドルと、この日の安値を付けた。2009年1-3月 (第1四半期)の利益は住宅ローン借り換え需要やトレーディング部 門の好調を背景に前年同期の3倍強となったものの、同行はこの日の 電話会議で消費者向け融資やクレジットカード・ローン、商業用不動 産ローンで損失が増加したため引当金を積み増したことを明らかにし た。

ケネス・ルイス最高経営責任者(CEO)はリセッション(景気 後退)が深刻化するなかで過去1年間に300億ドル強を企業買収に投 じたことで、株主からの風当たりが強まっている。ルイスCEOは2 月26日、買収したメリルリンチとカントリーワイド・ファイナンシ ャルは利益の原動力となる「2つの主役」だとの見解を示していた。 同CEOは20日、未払いの貸付金が増えている理由として景気低迷 や失業率の上昇を挙げた。

独立系銀行アナリストのナンシー・ブッシュ氏は「利益の質が極 めて低く、信用コストが上昇した四半期だった」と述べ、「健全な姿 ではない」と指摘した。

BOAの発表資料によると、第1四半期純利益は42億5000万ド ルと、前年同期の12億1000万ドル(1株当たり23セント)から拡 大した。米政府に優先株の配当を支払った後の今年第1四半期の1株 利益は44セントだった。第1四半期業績にはメリル部門のトレーデ ィング収入とカントリーワイド買収後の住宅ローン借り換え需要の増 加が貢献。中国建設銀行株の売却益19億ドルなども全体の利益に含 まれている。

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