コンテンツにスキップする

東京外為:ユーロ弱含み、ECB緩和策を警戒-午後は株にらみ

東京外国為替市場ではユーロが弱 含みに推移した。欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が一段の金 融緩和策に取り組む可能性を示していることから、ユーロ売り圧力が 強まった。

新光証券の林秀毅グローバルストラテジストは、ECBが非伝統 的な政策に踏み込んだ場合は、量的緩和策で日米との格差が薄れ、ユ ーロに売り圧力がかかりやすくなると説明。「ユーロの下落トレンド は当分変わらない」とみている。

ユーロ・円相場は午前の取引で一時1ユーロ=128円17銭と、3 月30日以来、3週間ぶりの水準までユーロが下落。ユーロ・ドル相場 も一時1ユーロ=1.2967ドルと、3月17日以来、約1カ月ぶりのユー ロ安値を付けている。

ただ、午後には日本株がプラス圏に浮上したことから、高金利通 貨買い・円売りといったリスク選好的な動きも散見され、ユーロが下 げ渋る面もあった。

ECB緩和策

ECBのトリシェ総裁は、国内の複数報道機関とのインタビュー で、「新たな非伝統的な措置の可能性については、次回5月7日の定例 理事会でわれわれの決定を説明する」と言明。また、18日に都内で行わ れた講演での質疑応答では、追加利下げの可能性を示唆している。

一方、この日にオーストラリアで発表された1-3月期の生産者物 価指数(PPI)が予想外のマイナスとなったことから、豪ドル売りが 活発化。午前の取引でクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)全般の売 りにつながった。

ドル・円相場は、クロス円での円買い戻しが波及して、一時1ド ル=98円63銭と、2営業日ぶりの水準まで円が上昇。午後の取引で は、日本株の動向をにらみながら、99円ちょうど付近まで円が押し戻 される場面もみられている。

米VIX低下でリスク選好期待も

前週末に発表された4月のロイター・ミシガン大学消費者マインド 指数(速報値)は市場の予想を上回る改善となった。また、米銀シティ グループが発表した1-3月期決算が16億ドルの黒字となっており、過 度の金融不安が修正されている面もある。

株価の予想変動率の指標であるシカゴ・オプション取引所(CBO E)のボラティリティ指数(VIX指数)は17日に33.94と、昨年9月 以来の水準まで低下。投資家のリスク回避姿勢が緩和していることが示 されている。

新光証の林氏は、「米国の株価は、金融機関などの決算内容が悪け れば、下押し圧力がかかる可能性もあるが、基調としては強い」とし て、株価が大崩れしない場合は、円に売り圧力がかかりやすいとみてい る。

この日の米国時間には、3月の景気先行指数が発表される。また、 バンク・オブ・アメリカ(BOA)などの金融機関のほか、IBMを中 心に大手企業の決算発表も予定されている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE