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日本株(終了)小幅続伸、米消費期待で輸出や素材高い-鉄鋼連騰

東京株式相場は小幅続伸。米消 費者マインド指数の改善など景気底入れへの期待感が継続し、輸出関 連や素材など景気敏感株を中心に買われた。中でも鉄鋼株は、高級鋼 の国内販売マージンが予想ほど悪化しない可能性があるとの見方から 連騰し、東証1部の業種別33指数の値上がり率で首位。

りそな信託銀行の戸田浩司チーフ・ファンド・マネジャーは、「景 気が最悪期を脱したところに、各国の政策がそれをさらに浮揚させると の期待感が継続している」と指摘。戻りを主導してきた時価総額上位銘 柄にはやや買い一巡感もあるとしながら、「中小型などの周辺銘柄は出 遅れ感がある」との見方を示した。

日経平均株価の終値は前週末比17円17銭(0.2%)高の8924 円75銭と3日続伸し、TOPIXは2.73ポイント(0.3%)高の

848.30と続伸。東証1部の売買高は概算で22億6851万株。売買代 金は同1兆3612億円。

米消費底割れ回避の安心感

企業業績を見極めたいとの手控えムードが根強い中で、株価指数 はプラスを維持した。経験則的に120%以上が過熱気味とされる東証 1部の騰落レシオは、先週末に134%とことし最高を記録。テクニカ ル的な過熱感は大幅な調整につながりやすいにもかかわらず、「深押 ししない状況はマーケットがいったん上に行きたがっている表れ」 (立花証券の平野憲一執行役員)という。

17日に発表された4月の米ロイター・ミシガン大学消費者マイン ド指数(速報値)は61.9と、前月の57.3から上昇した。「雇用情勢 が厳しい割に米消費は底堅い。金融問題に対する政策期待が、消費底 割れまでにはつながらないとの安心感があるようだ」(りそな信託の 戸田氏)との見方が出ていた。

こうした中、野村証券の英現地法人である野村インターナショナル では、2009年は日本企業の業績が他地域ほど落ち込まないなどとして、 国際配分における日本株の判断を従来の「アンダーウエート」から「ニ ュートラル」に上げた。

水準訂正広がる

業種面で上昇をリードしたのは鉄鋼株。野村証券金融経済研究所 では、国内ひも付き価格が予想以上に小幅な値下げになるとし、鉄鋼 セクターの投資判断を「中立」から「強気」に上げた。個別でも各証 券からの格上げが相次ぎ、鉄鋼大手はそろって売買を伴って上昇。ま た、原材料メリットが予想ほどにはならなさそうとして、午前は安か った自動車株も数量増への期待が結局上回って高くなった。

景気底入れへの期待は、銘柄の水準訂正の広がりとなって表れてい る。東証1部で時価総額や流動性が最も高い30銘柄で構成するTOP IXコア30指数は下落した半面、時価総額が相対的に小さい銘柄で構 成されるTOPIXスモール指数やTOPIXミッド400指数は上昇。 「株価純資産倍率などから判断して、割安感のある低位株の底上げが続 いている」(コスモ証券営業サポート部の清水三津雄副部長)。

GSユアサ高値、愛知機急騰

個別では、環境対応車の拡大期待や信用取引の取組倍率などが好 感され、ジーエス・ユアサ コーポレーションが売買を伴い大幅高し、 年初来高値を更新。売上高の増加と合理化の推進で09年3月期業績 を上方修正した愛知機械工業、日興シティグループ証が格上げしたぐ るなびも急伸。10年2月期の連結純損益が黒字に浮上する見通しのガ リバーインターナショナルは、午後に値幅制限いっぱいのストップ高。

その他金融が下落率1位、東芝大幅安

半面、その他金融は東証1部値下がり率首位となった。引当金増 加で、2009年3月期の連結純損益が赤字に転落したもようのプロミス が東証1部の値下がり率2位、アイフルや武富士などもそろって売ら れた。BNPパリバ証券の平塚基巳ストラクチャード・ソリューショ ン部部長によると、「鉄鋼株やその他金融株の動きから判断すると、 相場は業績に関心が移りつつある」という。

6月にも5000億円の増資を実施する、と18日付の日本経済新聞 朝刊で報じられた東芝が1株利益の希薄化懸念で大幅安。株価の割安 感が薄れたとして、日興シ証が投資判断を引き下げた角川グループホ ールディングス、メリルリンチ日本証券が格下げしたKDDIやサン ケン電気も急落。

新興市場は高安まちまち

新興市場は高安まちまち。ジャスダック指数の終値は前週末比

0.18ポイント(0.4%)安の41.24と3日ぶりに反落。東証マザーズ 指数は7.02ポイント(2.2%)高の326.65、大証ヘラクレス指数は

4.51ポイント(0.9%)高の501.78とそれぞれ続伸した。

個別では、mixiアプリやmixi connect関連の収益化が見えてく る年後半以降に株価上昇を見込むとし、日興シティグループ証券が格上 げしたミクシィがストップ高。10年2月期は黒字浮上見込みのアセッ ト・マネジャーズ・ホールディングスは急伸した。半面、売買代金上位 ではダイヤモンドダイニング、大阪証券取引所、セブン銀行が安い。

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