コンテンツにスキップする

地球温暖化でヒマラヤの山岳氷河縮小、中国やインドの水供給減少

非営利団体のアジア・ソサエティ ー(在ニューヨーク)によると、地球温暖化でヒマラヤの山岳氷河の 規模が縮小するなか、中国やインドの水供給が減少し、その結果、地 域紛争発生の可能性が高まるとの見通しを示した。

アジア・ソサエティーの社会問題担当ディレクター、スーザン・ ディマジオ氏は、アジアには世界の人口の半分が住んでいるが、地域 内に存在する淡水の量は南極を除くどの大陸よりも少ないと指摘した。 アジア・ソサエティーはリポートの中で、水不足によって疫病や「大 規模な」人口移動、中国、インド、パキスタンの村落間での紛争を発 生させる引き金になりかねないと警告した。

化石燃料を燃やすことで起きる地球温暖化で、異常気象が頻発し 干ばつや大雨で作物の収穫が圧迫されている。麦やコメの2大生産国 である中国やインドでは水不足で単位面積当たり収穫が減少しており、 世界の食料価格にも影響を及ぼす可能性がある。

リポートの執筆者であるディマジオ氏は、「水資源確保の問題に 直ちに対応し始めないと、国家間や国内で社会不安が増し、全面的な 紛争さえ起きる可能性が大きい」と述べた。

2002年には世界の8%で水不足が起きた。国連によると、50年ま でに干ばつが広がり人口の40%に当たる40億人が水不足で苦しむ事 態になりそうだ。現在、世界の人口の伸びの3分の2はアジア地域が 占めている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE