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日本株は反落、信用と業績警戒で金融や不動産が安い-プロミス急落

午前の東京株式相場は反落。米 銀行の信用リスク、企業業績に対する警戒感が根強く、銀行やその他 金融、証券などの金融株、不動産株中心に売られた。引当金増加で、 2009年3月期の連結純損益が赤字に転落したもようのプロミスは東証 1部の値下がり率首位。

三菱UFJ投信運用戦略部の石金淳シニアストラテジストは、「3 月10日安値からのリバウンドも6週目に入ったが、リバウンドの寿命 はおよそ10週間前後」と述べ、これまでの上げが「長期上昇トレンド につながるとは思えない」との見通しを示した。

東証業種別33指数で、午前の値下がり首位となったその他金融セ クターの下げを主導した消費者金融株については、「今は高金利で消費 をする時代ではなく、こうしたビジネスモデルは時代遅れになってい る」と、石金氏は見ていた。

日経平均株価の午前終値は前週末比85円29銭(1%)安の 8822円29銭、TOPIXは6.52ポイント(0.8%)安の839.05。 東証1部の売買高は概算で10億2693万株。売買代金は同5881億円 で、先週末17日の午前時点を13%下回るなど盛り上がりに欠けた。

「近くて遠い9000円台」

信用リスクや企業業績への警戒から、時価総額上位銘柄中心に次 第に売りが優勢となった。値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の百分比 を示し、経験則的に120%以上が過熱気味とされる東証1部の騰落レ シオは先週末に134%とことし最高を記録。テクニカル的な過熱感も 強いだけに、「近くて遠い日経平均9000円台」(コスモ証券営業サ ポート部の清水三津雄副部長)と受け止められている。

サマーズ米国家経済会議(NEC)委員長は19日、米政府から 既に公的資金を受け取った米金融機関が追加資金を必要とする場合、 まず民間市場の資金を当てにすべきとの見解を示した。ストレステス ト(健全性審査)の結果、資本増強の必要がある金融機関は追加資金 を自動的に得られない場合もあり得ることを示唆した格好。

24時間取引の米S&P500種指数先物は日本時間午前、基準価格 比0.8%安で推移している。米シティグループが発表した2009年1 -3月決算は黒字となったものの、「米銀行決算は時価基準があいま い」(立花証券の平野憲一執行役員)として評価されておらず、米当 局者の発言に反応しやすくなっている。

さらにプロミスなどの業績予想の下方修正で、今後発表が本格化 してくる企業決算への懸念もあらためて意識された。「業績悪化は織 り込み済みとは言え、今期も良くないと予想されるだけに、会社側の 正式発表には敏感に反応する」と、コスモ証の清水氏は見ていた。

鉄鋼価格交渉で明暗

高炉大手と自動車最大手との10年3月期の価格交渉報道を受け、 明暗が分かれた。野村証券金融経済研究所では国内ひも付き価格が予 想以上に小幅な値下げになるとし、鉄鋼セクターの投資判断を「中 立」から「強気」に引き上げ。個別銘柄でも各社の投資判断の格上げ が相次ぎ、新日本製鉄など大手はそろって売買を伴って上昇。鉄鋼は 東証1部業種別上昇率で1位となった。

半面、鉄鋼価格が予想ほど下がらなかったことは、自動車メーカ ーや建機メーカーなどにとってはマイナス材料とされ、トヨタ自動車 や日産自動車、コマツなどは下げた。ゴールドマン・サックス証券で は自動車セクターへの影響について、「今期の数少ない増益要因の一 つである原材料メリットが市場の期待値を下回る可能性が出てくる」 と指摘している。

東芝が大幅安、愛知機は一時ストップ高

個別では、6月にも5000億円の増資を実施すると18日付の日本 経済新聞朝刊が報じた東芝が、1株利益の希薄化懸念で大幅安。株価 の割安感が薄れたとして、日興シティグループ証券が格下げした角川 グループホールディングス、メリルリンチ日本証券が格下げしたKD DIやサンケン電気も急落。

半面、売上高の増加と合理化の推進から09年3月期業績を上方 修正した愛知機械工業が、値幅制限いっぱいのストップ高まで買われ た。09年3月期の連結純損益が従来計画の赤字から黒字に一転したも ようの東海理化も大幅高となった。日興シ証が格上げしたぐるなび、 みずほ証券が格上げしたコカ・コーラウエストは急伸。

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