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G7で具体的前進なければ株安・円高も、ユーロ軟調-SG・斉藤氏

ソシエテ・ジェネラル銀行外国為 替本部長の斉藤裕司氏は20日、ブルームバーグ・ニュースとのインタ ビューで、今週の為替見通しについて、追加金融緩和観測を背景にユ ーロが軟調な一方、週末に開かれる7カ国財務相・中央銀行総裁会議 (G7)に向けて財政支出などをめぐる具体策などで前進が見られな ければ、株安・円高に振れる可能性があると語った。コメントの詳細 は以下の通り。

今週の見通しについて:

「先週末にトリシェECB(欧州中央銀行)銀行総裁が利下げも しくは非伝統的な手段をとると述べ、SNB(スイス国立銀行)のロ ート総裁が介入を継続すると発言した。いずれも欧州通貨にとってネ ガティブで、欧州通貨は買いづらい」

「株が堅調でも欧州通貨が買われるという展開ではなくなってき た。むしろ、米国の中心的な銀行や企業の決算がそれほど悪くないと いうことであれば、『米国買い』でいいのではないかということにな っている」

「もっとも、ドルについては強気にもなり切れない。米自動車大 手の問題は依然として不透明であり、完全に織り込めないだけに、今 後もニュースに一喜一憂する展開が続くだろう。また、金融機関に対 するストレステスト(健全性審査)も、今回決算が良かったからとい って、公的資金を入れるところが出てくる可能性は否定できない。引 き続きリスク要因としてみておいた方がいい」

「結局、ドル・円は1ドル=97円から100円程度でレンジとなる 可能性が高い。100円より上に行くこともあるだろうが、滞空時間と しては長くないだろう」

「ユーロ・円も1ユーロ=120円台の後半が中心とみるが、リス クはユーロ安方向。127円や心理的な125円といった水準も考えられ なくはない」

G7の注目点とリスク:

「前回の金融サミットはスローガンだけだった割に市場は好反応 だったが、24日のG7およびG20(20カ国・地域閣僚会議)では財政 出動やIMFへの拠出について誰がいくら出すかなど具体策が焦点と なる」

「うまくまとまればリスク許容度が増して世界的に株が上がり、 クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)も下げ止まる可能性がある。 ただ、今のところ前回から大きく前進する可能性は低く、各論で反対 が出て話が進まないという可能性も高い。その場合は株価が下落し、 消去法的に円が買われるリスクがある」

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