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ゼロに向かう米TB利回り、FRBの米国債買い取りで中国の需要増

米財務省短期証券(TB)の利 回りが前回ゼロに向かったのは投資家がパニックを起こしていたため だが、今回はバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長による 信用市場再生努力が奏功し始めている兆候だろう。

TB3カ月物利回りは昨年12月、投資家が元本維持のためにリ ターンを犠牲にしたことから、発行が開始された1929年以来初のマ イナス金利となった。その後年初には利回りは上昇したが、2月初め 以降0.20ポイント低下し今月17日時点で0.13%。

TBの需要が再び増加しつつあるのは、FRBが借り入れコスト 低下に向けて量的緩和策を実施し、中長期の米国債買い取りを実施す るなか、外国の中央銀行などを含む投資家が最も期間の短い米財務省 証券を買い急いでいることが理由だ。7440億ドルの米国債を保有し米 国に対して最大の債権国である中国は、FRBの措置に疑問を呈して 中長期国債よりもTBの購入にシフトしている。

投資会社ブラックロック(運用額4830億ドル)の米国債担当共 同責任者スチュアート・スポデック氏は「FRBの現在の行動や既に 講じた政策、資産購入をみて、最終的にはインフレを誘発するものだ と指摘する投資家グループが存在する」と述べ、「質だけではなく絶 対的な流動性が必要であるため、極めて短期の財務省証券に投資する ことになる」と分析した。

今月15日公表の米財務省データによると、中国は2月にTB56 億ドル相当を購入した一方で中長期債9億6400万ドル相当を売却し た。中国がTBを中長期債よりも多く購入したのは昨年11月以来。

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