米国株:反発、銀行株高い-3月の世界株は03年以来最大の上昇(3)

米国株式相場は反発。欧州株式相 場も値上がりし、3月の世界株式相場は2003年以来の大幅高を記録し た。金融機関の貸し渋りが解消に向かいつつあるとの見方や、月末のポ ートフォリオ調整による買いがこの日の上昇につながった。

シティグループやバンク・オブ・アメリカ(BOA)は大幅上昇。 ドル建て3カ月物LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)と同年限の米 財務省証券利回りとの格差である「TEDスプレッド」は0.99ポイン トまで縮小した。

S&P500種は今月9日以降で18%上昇。S&Pのアナリスト、 ハワード・シルバーブラット氏のデータによれば、この期間の上昇率は 1982年以降で最大。

S&P500種株価指数は前日比1.3%高の797.87。ダウ工業株30 種平均は同86.90ドル(1.2%)高の7608.92ドル。MSCIワールド 指数は1.6%上昇。

マニング・アンド・ネイピアのポートフォリオストラテジスト、 グレッグ・ウッダード氏は、「信用市場に改善がみられる。金融政策と 財政出動の効果が実体経済に波及しやすくなるだろう」と語った。「様 子見の投資資金が大量に控えているのは周知の事実であり、投資家はい ずれ、好機を逃す心配にかられるだろう」と述べた。

月間ベースのS&P500

S&P500種は3月の月間ベースで8.5%上昇と、月間では2002 年10月以降で最大の上げを記録。年初からの下落率は12%に縮小した。 シティやBOA、JPモルガン・チェースが1-2月の業績が黒字だっ たことを明らかにしたのが好感された。また財務省が金融機関の不良資 産買い取り計画を発表したのも支援材料だった。

S&P500種金融株価指数はこの日6.7%高。産業別10指数のな かで上昇率最大だった。

リセッション(景気後退)脱却を図るため、米政府と米連邦準備 制度理事会(FRB)が融資や保証に費やした資金はこれまでに12兆 8000億ドル。これは昨年の米国内総生産(GDP)に迫る水準だ。

シティグループは9.5%高。BOAは13%上昇してダウ工業株30 種平均銘柄のなかで値上り率最大だった。

GM

自動車ゼネラル・モーターズ(GM)は28%安。同社は米国内の ディーラーに対して、3月の販売実績は目標値の3分の2も達成してい ないことを明らかにした。

GMの債権者代表委員会の事情に詳しい関係者1人によると、G Mの社債保有者は、債務の交換が破たん回避につながるか懐疑的だ。政 府が提示した猶予期間は十分ではないとみているという。

アルミ生産のアルコアは上昇。英豪系BHPビリトンによる買収 観測が手掛かりだった。サザン・クロス・エクィティーズのチャーリ ー・エイトケン氏は「BHPにとってアルコアは最適な相手だ」と述べ た。

午前に発表された経済統計が景気の弱さを示す結果だったにもか かわらず、この日の株は上昇した。全米20都市を対象にした1月の米 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格 指数は、前年同月比で19%低下し、2003年9月以来の最低を記録した。

また、米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した3月 の米消費者信頼感指数は市場予想を下回る結果だった。

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