米GM:「一段の行動を一段と迅速に」-着々と忍び寄る破たんの脅威

米自動車大手ゼネラル・モーター ズ(GM)は60日以内に負債を大幅に圧縮する目標を達成しなけれ ば、米政府主導で破産法の下での再編に追い込まれることになる見込 みだ。

フリッツ・ヘンダーソン新最高経営責任者(CEO)は30日、 政府支援の下の事前合意型破産は通常の連邦破産法11条適用申請に 比べリスクが小さいものの、GMが望む道ではないと語った。

オバマ米大統領の作業部会は27日、リック・ワゴナー前CEO に退任を求めた。GMが提示した事業立て直し案が不十分と判断した 結果だった。GMは29日に取締役会を開き、ヘンダーソン氏を新計 画策定に向けた債券保有者と労働組合、ディーラーなど当事者間の調 整役に決めた。

ヘンダーソンCEOは30日、記者団に対し「一段の行動を一段 と迅速に」する必要があると語った。

焦点は275億ドル(約2兆7000億円)の債務と労組が運営する 医療費基金への204億ドルの拠出義務だ。債券保有者は今までのとこ ろ、債券を株式に交換することに乗り気ではなかった。政府は破産を ちらつかせて債券保有者に圧力をかけようとしているのかもしれない。

作業部会は報告で、ここ数年間でGMは業績回復に向けて進展は したもの、そのスピードは遅過ぎ、同業他社との競争で依然として後 れを取っていると指摘した。オバマ大統領は30日、債権者と株主、 従業員、ディーラー、納入業者に一段の犠牲を求める考えを示した。 作業部会の報告は「当事者が今の案よりもはるかに大胆な再編計画を 受け入れれば、GMの事業継続は可能だと思われる」としている。ギ ブズ大統領報道官は、政権は破たんを促してはいないと述べた。

債券保有者は大胆なリストラを歓迎

債券保有者らは、より積極的な経費削減をGMに求めるオバマ大 統領の呼び掛けを歓迎した。大胆なリストラが進めば株価が回復し、 債券を株式に交換した場合に有利になる。

GMへのアドバイザーの1人は匿名を条件に、GMが破産申請し た場合、優良ブランドのみの新会社を作り買い手を探すことになるだ ろうが、時間がかかる可能性があると指摘した。

報告書によれば、政府主導の事前合意型破産ならば、処理は最短 30日で完了し、この間のつなぎ融資は米政府が提供する。

ともかく、GMは向こう60日の運転資金を保証され、この間に ブランド統合や債務圧縮の進展度を作業部会が査定する。大統領は、 自動車メーカーが長期的に利益を上げられることを、米国民を納得さ せなければならないと語った。ヘンダーソンCEOによれば、政権は GMの経費削減目標を設定してはいない。作業部会とGMが今後共同 で、新たな目標を決めるという。

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