Jパワー:社外取締役1人を追加-6月の株主総会で提案(2)

電力卸最大手Jパワーは31日、企 業統治を強化するため社外取締役1人を導入する計画を発表した。同 社として初めて外部から取締役を迎え、現在13人いる取締役に加える。

このほか、北村雅良副社長(61)が社長に昇格し、中垣喜彦社長 (71)を相談役に、沢部清副社長(62)を会長にする人事案も発表。 社外取締役の選任と人事は、6月の株主総会を経て正式決定する予定。

都内で会見した中垣は約8年間務めた社長を退任し、会長職では なく相談役となることについて、「全体のメンバーの若返りが必要だと 思った」とし、「私が会長に就くとそういった意思が損なわれる。組織 全体の活性化が必要」と強調した。会長と社長に昇格する沢部氏と北 村氏については「リフレッシュする役割を果たしてくれる」と期待を 示した。

北村氏はJパワーが直面する課題について、同社の中核である国 内の卸電力事業を強化することだと指摘。その上で、「地球環境問題に 対応した新しいビジネスを打ち出したい」との決意を明らかにした。

昨年10月まで同社の筆頭株主だった英投資ファンド、ザ・チルド レンズ・インベストメント・ファンド(TCI)は、最低3人の社外 取締役受け入れなどを求める株主提案を出したが、昨年6月の株主総 会で否決されていた。

中垣氏は、社外取締役について「ニュートラルに社会全体を見渡 すことができるキャリアの持ち主を見つけることに重点を置きたい」 と話すにとどめ、具体的な人選については今後詰めるとした。

2010年度の連結利益目標を下方修正

同時に公表した経営計画によると、2009年度(10年3月期)の設 備投資額は前年度比25%減の1228億円となる見通し。これまで10年 度の連結経常利益目標を550億円以上にしていたが、「景気後退という 外部環境の変化の影響が大きく、自助努力だけでは難しい」(中垣氏) ことから、目標を500億円以上に下方修正した。

一方で、「経営環境が改善する時間的な猶予はある」(同)とし、 12年度の経常利益目標600億円以上は据え置いた。同社は08年度の 経常利益が430億円になると予想している。

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