株式型投信に見直し機運、野村の中国株Fは10か月ぶりの大型設定

外債ファンドが主流の投資信託業 界で、株式型投信の一部に資金が戻りつつある。3月に新規設定され た投資信託では、中国株で大型設定が相次いだ。米政府など各国の対 策表明で世界的な金融不安や景気懸念が薄れつつあり、相場上昇で投 資家のリスク許容度も高まっているようだ。

野村アセットマネジメントが27日に設定した「野村新中国株投 資」の当初設定額は577億円。株式型では2008年5月の「野村日本割 安好配当株投資0805」(706億円)以来の大型設定となった。販売会 社は野村証券。また、大和証券投資信託委託の「ダイワ・チャイナA (エース)」は295億円で、当初募集額の上限300億円をほぼ完売し た。販売は大和証券。

投信の情報サービスを提供するモーニングスターの鈴木英之調査 分析部長は、景気や企業業績といったファンダメンタルズはまだ厳し いが、「米国で不良債権の処理スキームがまとまり、一部金融機関の 業績に改善の兆しが見えてきたことから、株価はファンダメンタルズ に先行する形で底を打つとの雰囲気が出てきた」と話す。

中でも中国株は、世界の株式市場に先行して下げ、調整幅も大き かったことから、「戻りも早く大きいとの期待が持てるため、関心を 持っている個人投資家は多い。積極的な財政出動で景気回復の確度が 高く、買い安心感があるようだ」(鈴木氏)。

3月の株式市場はTOPIXが2.2%高と、3カ月ぶりにプラス に転じた。世界の株式市場もおおむね反発。米ダウ工業株30種平均は 30日時点で6.5%高となり、7カ月ぶりのプラス転換が見込まれる。

3月新ファンド、本数低調も設定総額回復

中国株以外でも、野村アセットの「野村グローバル金融株0903」 が289億円と、資金を集めた。そのほかで100億円を超えたのはJP モルガン・アセット・マネジメントの「日興JPM世界利回りCBファンド 09-03」。外債ファンドはそもそも設定が少なく、最高額も自己設定さ れた「ダイワ外国債券分散ファンド(毎月分配型)」の5億円。

3月に設定された新規ファンドは30本と、数自体は過去1年間の 平均36本を下回り、2月の22本に続いて低調だったが、設定総額は 1666億円と、2月の487億円から大幅に回復した。ブルームバーグ・ ニュースが各投信会社に設定額をヒアリングして集計した。

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