米政府の金融支援総額は12.8兆ドル-昨年の国内総生産に接近

米政府や米連邦準備制度理事会(F RB)が1930年代以降で最長のリセッション(景気後退)に歯止めをか けるために行った歳出と融資、保証の総額は12兆8000億ドル(約1256 兆円)と、2008年の米国内総生産(GDP)に迫っている。

FRBや財務省、連邦預金保険公社(FDIC)が新たに約束した 支援には、官民共同の不良資産買い取り計画1兆ドルが含まれている。 支援総額は米国民1人当たりでみると4万2105ドルとなり、流通貨幣 8998億ドルの14倍に相当する。08年の米GDPは14兆2000億ドルだ った。

オバマ大統領とガイトナー財務長官は今月27日、米銀大手12行の 最高経営責任者(CEO)とホワイトハウスで会談し、1年8カ月にわ たる銀行の貸し渋り問題の解消に向けて協力を求めた。

ゴールドマン・サックス・グループのロイド・ブランクフェインC EOは会談後、「大統領と財務長官は必要な措置を講じると言明した」と 述べ、「それで十分なら素晴らしいことだ。不十分なら政府はさらなる行 動が必要になる」と語った。

政府財源からFDICに5000億ドルの融資枠などを約束すること で、FDICはターム物資産担保証券ローン制度(TALF)と官民投 資プログラム(PPIP)への参加者に対し最大2兆ドル相当の債権を 保証できる。FDICのベアー総裁は、預金保険基金が相次ぐ銀行破た んの影響で枯渇する恐れがあると警告している。

米政府が約束した支援総額はブルームバーグが試算を開始した昨年 11月の7兆4000億ドルから、73%増加している。コメリカ銀行のチー フエコノミスト、デーナ・ジョンソン氏は、「GDPとの比較は、信用 市場の安定化に向けた並外れた取り組みを浮き彫りにする上で有効だ」 と述べ、「FRBやFDIC、財務省の行動は必ずしも奏功しているわ けではないが、米金融システムは昨年10月に恐ろしい崩壊の寸前に陥っ ていた」だけに、「当局は最悪のシナリオに陥るのを阻止するために創造 力を駆使してくれた。これには大いに感謝している」と語った。

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