ドルは対ユーロで11%上昇へ、欧州の長期金利低下で-ドイツ銀行

ドイツ銀行は、ドルがユーロに 対し、向こう1年間で11%上昇するとの見通しを示した。米10年 国債利回りと比べ、欧州の長期金利が低下するためとの理由を挙げて いる。

チーフストラテジストのバンキム・チャダー氏(ニューヨーク 在勤)はインタビューで、欧州中央銀行(ECB)が4月2日の政策 決定会合で政策金利を0.5ポイント引き下げ1%にすると予想。ま た、ユーロ圏の国債・社債の買い取り計画の検討を開始するとの見通 しを示した。

チャダー氏は「利下げ後に景気見通しが改善しなければ、次の ステップは、量的、質的など呼ばれ方はさまざまだが、とにかく別の 形での緩和策となるだろう」と述べた。

同氏は、世界的に短期金利がゼロ%付近にあるなか、為替市場 では長期国債の利回りをベースとした取引が活発になってきていると 指摘。長期金利は短期金利よりも金融政策の動向に左右されにくく、 特定の経済に対する市場の期待をより大きく反映することができると 説明した。

昨年12月18日、米10年国債利回りが2.04%と歴史的低水準 に落ち込むなか、ユーロはドルに対し1ユーロ=1.4719ドルと、9 月25日以来の高値に上昇。同日の独10年国債利回りは米10年国債 を89ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回り、上乗せ幅 は1993年9月以降で最大となった。

チャダー氏は、ECBの利下げでユーロ圏の長期金利が低下し、 それによりユーロよりもドルの魅力が高まると指摘。ドルは1ユーロ =1.19ドルに上昇すると予想している。

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