【個別銘柄】みずほF、プロパスト、新日鉄、日産、中国関連、日清紡

31日の東京株式相場の材料銘柄の 終値は以下の通り。

金融株:野村ホールディングス(8604)が前日比5.5%安の495円、 新生銀行(8303)は同6.6%安の99円、オリックス(8591)は7%安 の3170円など。30日の米国株市場は米自動車業界などへの不安から 大幅続落。S&P500種の金融株指数は9.4%安と、全体の下げをけん 引した。ガイトナー米財務長官が29日のニュース番組で、一部の銀行 には「多額の支援」が必要になろうと述べたことが金融不安につながり、 東京市場にも波及した。

みずほフィナンシャルグループ(8411):4.6%安の188円。15 億ドルの永久劣後債(年利8.375%)について、来月27日の初回の任 意償還日には償還しないと発表した。ゴールドマン・サックス証券の鮫 島豊喜アナリストは31日付の投資家向けメモで、「銀行セクターの資 本に対する懸念を再燃させる可能性があろう」と指摘、TOPIX700 ポイントの前提でTier1比率を8%に引き上げるには、9000億円の資 本が必要と試算した。現在の資本の31%に相当するという。

プロパスト(3236):400円(14%)安の2440円とストップ安 (制限値幅いっぱいの下落)水準で1451株の比例配分。なお売り注文 を残した。09年5月期第3四半期の連結財務諸表について、監査法人 から結論不表明の報告書を受領したと発表。ジャスダック取引所は同社 株を31日から監理銘柄に指定し、経営の先行き不安が広がった。

新日本製鉄(5401):2.2%安の263円。UBS証券は、円高で 鋼材価格が材料費の値下がり以上に下落したことを受けて、10年3月 期以降の業績予想を減額修正した。投資判断「Neutral(中立)」を確 認する一方で、会社側の今期予想(ガイダンス)が厳しくなる可能性も あるとして、「短期Sell(売り)」を新たに付与した。

自動車株:円安を受け買われる場面もあったが、トヨタ自動車 (7203)が0.6%安の3120円、ホンダ(7267)が0.7%高の2315円と 上値は限られた。オバマ米大統領は30日、米自動車大手ゼネラル・モ ーターズ(GM)とクライスラーに対し、「国家に依存することなく」 存続の道を探るよう指示。追加支援に関する最終判断を1-2カ月先送 りする意向を示した。政府との事前合意に基づく破産法申請の可能性が 高まったとみられたGM株は25%急落しており、様子見要因になった。

日産自動車(7201):3.1%安の350円。同社の志賀俊之・最高執 行責任者(COO)は31日、一部記者団に対し、3月の国内新車販売 は24-25%減になる見通しだと語った。一方、ワークシェアリングの 導入については「組合と合意した」と語った。

中国関連株:コマツ(6301)が0.9%安の1070円、商船三井 (9104)が2.8%安の481円、伊藤忠商事(8001)が1.9%安の478円 など軟調。中国当局が新規株式公開(IPO)を半年ぶりに解禁すると の観測が流れ、需給悪化懸念から上海総合指数が一時下落基調を強めた 影響などが出た。海運株は、需要低迷懸念からばら積み船の国際運賃市 況が14日続落していることもマイナス要因。

日清紡(3105):ストップ高に相当する100円(12%)高の928円 で約130万株が比例配分。なお950万株超の買い注文を残した。31日 付の日本経済新聞朝刊によると、同社は家庭の電源や自動車に使われる 燃料電池の触媒として、高価な白金に代わる炭素材料を初めて実用化し、 2010年春から量産する。性能は白金とほぼ同じでコストは約6分の1 になるという。

IHI(7013):3.7%高の112円。一時12%高の121円まで買 われ、1月9日以来、約2カ月半ぶりの高水準に値を戻した。前回予想 時に比べ為替相場が円安になったため、09年3月期の連結最終損益が 130億円の赤字にとどまる見通しとなった。従来予想は250億円の赤 字、前期実績は251億円の黒字。ゴールドマン・サックス証券はIH I株の目標株価を従来の130円から140円に変更。

大陽日酸(4091):0.3%高の641円。一時は6%高まで買われ た。海外事業の拡充を目指し、米工業ガス販社「バレー・ナショナル・ ガス(VNG)」を買収することが明らかになった。中長期でみれば、 「欧米メジャーに比べてグローバル化で遅れをとっていた同社が、北米 事業の強化に動いたことは評価できる」(野村証券の岡崎優アナリス ト)との見方があった。

不二サッシ(5940):2.4%高の42円。出来高は590万株に達し、 過去5営業日の出来高平均(148万株)の約4倍に膨らんだ。同社は文 化シヤッター(5930)と資本・業務提携することで30日基本合意した。 文化シヤタが30日、りそな銀行が保有する不二サッシの優先株式150 万株を約10億円で買い取り、4月1日に普通株式に転換する。これに より、文化シヤタの不二サッシに対する出資比率は30.1%となる。文 化シヤタ株は0.3%安の375円と小安い。

村田製作所(6981):0.5%高の3780円。一時4.3%高まで買わ れた。27日に国会で可決された09年度税制改正法案で、外国子会社配 当益不参入制度が導入されることが決まったことを受け、過年度に計上 した繰延税金負債の一部を取り崩す。これにより、09年3月期の連結 純利益(米国会計基準)は140億円となる見込み。従来予想はゼロ。

西芝電機(6591):5.6%高の132円。一時140円と、1月13日 以来、約2カ月半ぶりの高水準に値を戻した。大口産業用配電盤などの 納入が堅調だったほか、受注採算の改善などで利益率が向上、09年3 月期の連結純利益は7億6000万円に増える見込み。前回予想は前期比

5.2%減の6億6000万円だったが、修正後は同9.2%の増益に。

横浜ゴム(5101):0.7%高の409円。航空機タイヤ事業から撤退 すると30日発表、事業拡大の難しい事業から経営資源を引き揚げ、自 動車用タイヤ事業に注力する。経営効率化などが評価された。

スルガ(7874):11%安の931円。原油価格の高騰で一部プラスチ ック製品の販売を取りやめた上、100円ショップ向け商品の需要も落ち 込み、2009年3月期の業績予想を下方修正した。収益悪化を受けて株 主優待制度も廃止したため、同社株への投資意欲が減退した。

あさひ(3333):1.9%安の1780円。景気低迷の影響などで10 年2月期最終利益の増益率は7.4%に鈍化する見通しを30日に示した ため、先行きを強気にみていた向きから売りが出た。前期の増益率は 96%だった。

東洋製罐(5901):4.1%安の1434円。減損損失や事業の構造改革 費用を特別損失として計上するため、09年3月期の連結最終損益は95 億円の赤字となる見込み。前回予想は45億円の赤字だった。

ジェイコム(2462):3.5%安の7万6700円と、3営業日ぶりに反 落。主力事業である携帯電話営業支援の伸びが鈍っていることを主因に、 09年5月期の連結純利益予想を前期比41%減の2億9000万円に下方 修正した。前回予想は6億1100万円だったため、41%の下振れ。一転 減益予想になったことを嫌気した売りが優勢となった。

スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684):3.2%高の 1859円。HSBC証は30日付で同社株の投資判断を「アンダーウエ ート」から「中立」に1段階引き上げた。目標株価は1800円。

関東電化工業(4047):7%高の304円。CSK-IS金融経済 研究所は30日付で、同社株の投資判断を従来の「B(中立)」から「A (アウトパフォーム)」に2段階引き上げた。2月以降、韓国、台湾の 液晶・半導体メーカーの稼働率が上昇、来上期には業績が上向くと見て いるという。

ソースネクスト(4344):8%安の1万9780円。昨年9月発売の 「Uメモ」シリーズの足元の出荷が低迷していることなどが嫌気された ようだ。いちよし経済研究所は同社株の投資判断を「割高」に格下げ。

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