日本株は上昇、円安傾向で自動車や電機などに買い-国内政策期待も

午前半ばの東京株式相場は上昇。 TOPIXがプラスに転換するとともに、日経平均株価は上げ幅を拡大 させている。外国為替相場で円安が進み、輸送用機器や電気機器、機械 など輸出関連株が総じて高い。国内の政策期待も支援要素。

東洋証券の児玉克彦シニア・ストラテジストによれば、「金融不安 の再燃でドル売りの警戒があったが、予想されたほどの動きにはならな かった。政府の対策への期待で買い戻しが入った一面もある」という。

午前10時4分時点の日経平均株価は前日比144円74銭(1.8%) 高の8380円82銭、TOPIXは7.47ポイント(1%)高の797.01。 東証1部の売買高は概算で7億2014万株。

1ドル=98円台、政府・自民党の動き

午前の外国為替市場では、円がドルやユーロに対して下落。ドル・ 円相場は1ドル=98円台に入っている。きのうの東京時間では、投資 リスク縮小を目的に円が買われ、東京株式市場の終了時間では1ドル= 97円近辺まで円高が進行していた。円高警戒で売られた輸出関連株に は見直し買いが入りやすい状況だ。

一方、自民党の国際金融危機対応プロジェクトチームは31日午前、 金融証券市場への追加対策をまとめた。臨時・異例の措置として、「政 府の関係機関に市場からの株式等の買い取りを行う業務を実施させる仕 組みを整備する」と明記した。また、与謝野馨財務・金融・経済財政担 当相はこの日午前の閣議後会見で、「過去最高水準となる公共事業の前 倒しを実施する」と述べている。

日興コーディアル証券の小林久恒シニアマーケットアナリストは、 「米自動車業界の材料についてはきのうの東京市場である程度消化して いたことで、下値が堅い」と話した。きのうの日経平均は、先週末比 390円(4.5%)安と終値ベースでは2カ月半ぶりの下落率だった。き ょうは、2008年度相場の最終売買日に当たる。

IHIが急伸、スルガは急落

東証1部の値上がり銘柄数は792、値下がり銘柄数は786。個別で は、円安で09年3月期の連結最終赤字が縮小する見通しとなったIH Iが急伸。米独立系工業ガスディストリビューターの「VALLEY NATIONAL GASES」社を買収する大陽日酸も高い。政策期待を反映する ように、東証1部の上昇率上位には松尾橋梁や東亜道路工業など、低位 の公共工事関連の一角が並ぶ。

半面、原材料高で利益予想を半減させたスルガが急落。東証1部売 買代金上位ではみずほフィナンシャルグループ、シャープ、NTTドコ モ、パナソニック、武田薬品工業が下落。電気・ガス、陸運、食料品、 医薬品などのディフェンシブ関連株は総じて売られている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE