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短期市場:期末の翌日物は異例の落ち着き-日銀の大量資金供給が効果

今年度最終日となる31日の無担 保コール翌日物取引は、資金需要の高まる期末としては異例の落ち着 きを見せている。金融市場の混乱が警戒されるなか、企業、金融機関 とも早めに資金手当てを進めていたうえ、日本銀行が2006年3月に量 的緩和を解除した直後以来の大量の資金供給を実施しているためだ。

無担保コール翌日物は、証券や地銀が0.10%で調達したが、一部 大手行や外銀の調達は0.07-0.08%で、全体的に需要が少ない。前週 から加重平均金利が準備預金の付利0.10%を下回っている。当日物の レポ(現金担保付債券貸借)も0.10%で資金の運用が出ている。

インターバンクの市場関係者は、ここまで資金需要が盛り上がら ない期末は珍しいという。日銀はこの日の市場に大量の資金を残し、 期末を越えても潤沢な資金を供給し続けるとの期待が広がっている。

企業支援とレポ安定

世界的な金融市場の混乱で期末の株価や資金繰りが懸念されたが、 政府・日銀による企業金融支援策を受けて企業の発行するコマーシャ ルペーパー(CP)金利は急低下。企業金融支援特別オペ導入により、 銀行はこれまで無担保で行っていた貸付債権の資金手当てがオペで可 能になり、資金繰りにかなり余裕が生じている。同オペの残高は当初 予想の2倍を超える7兆4777億円に達し、この日も10回目のオペが 通知される。

日銀は、昨年9月のリーマンショックの影響と国庫短期証券(T B)の増発で金利上昇圧力がかかるレポ市場に手厚い資金供給を続け ており、期末の金利上昇を抑えている。4兆-5兆円の国債買い現先 オペが連日実施され、全体の資金供給量を膨らませている。

日銀の山口広秀副総裁は25日の会見で、今後の金融政策運営につ いても、「金融市場の安定化策と企業金融の円滑化策を中心に据えな がら対応していく」との姿勢を示している。

日銀当預22兆円、コールは半年で半減

この日の日銀当座預金残高は前日比4兆9000億円増加の22兆円 程度。ベア・スターンズ破たん直後の昨年度末の水準(14兆2500億 円)を大きく上回り、日銀が量的緩和策を解除した直後の2006年4月 24日(21兆9800億円)以来の高水準になる。

準備預金残高(除くゆうちょ銀)も前日比5兆4000億円増加の17 兆3000億円程度と、銀行が積み上げなければならない残り必要額(1 日平均)3兆7400億円を大幅に上回る余裕が持たされている。

日銀による大量供給の結果、0.1%の利息が付く準備預金の超過準 備には6兆5000億円の資金が滞留。一方、市場取引を示す無担保コー ル残高は6兆1568億円と、2005年9月30日(5兆8826億円)以来の 低水準になり、過去6カ月間で半減した。

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