信用危機「終結には程遠い」-ドイツ銀バンチガー最高リスク責任者

ドイツ銀行のヒューゴ・バンチ ガー最高リスク責任者(CRO、53)は30日、世界的な信用危機が 「終結には程遠い」状況であり、投資家の信頼回復を目的に国際的な 金融規制の全面的な見直しが必要だとの考えを示した。

バンチガー氏はフランクフルト・スクール・オブ・ファイナン ス・アンド・マネジメントでの会合で、「われわれは危機の真っただ 中にいる」と発言。金融業界は安定した金融システムを構築して投資 資金の市場回帰を促し、危機を食い止めるのに貢献する「好機だ」と 指摘した。

ドイツ銀行が2月に公表した通期決算は、約50年ぶりの赤字と なった。世界大恐慌以来で最悪の金融危機で、債券・株式トレーディ ングが打撃を受けた。今回の危機の影響で世界の大手金融機関が計上 した信用損失・評価損は合計1兆3000億ドル(約127兆円)。バン チガー氏は各種予測を引用し、損失額が3兆ドルを超える恐れがある と指摘した。

ドイツ銀行の株価は今月に入って40%上昇し、時価総額は180 億ユーロ(約2兆3100億円)。上昇率は、金融65社で構成するブル ームバーグ欧州銀行・金融サービス指数の5%を上回っている。同行 株価の30日終値は前週末比10%安の28.75ユーロ。

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