債券相場は小幅安、株価反発受け先物中心に売り-10年債利回り1.33%

債券相場は小幅安(利回りは上 昇)。前日の米国債相場の上昇などを受けて買いが先行したが、その後 は日経平均株価が反発に転じたことから、先物市場を中心に売りが優勢 となった。

トヨタアセットマネジメントのチーフファンドマネジャーの深代潤 氏は午前の相場について、「株価がしっかりしているので、債券には売 りが出た。期末なので株価対策なども背景だろう。米自動車大手の話は 織り込まれているようだ」と説明した。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比7銭高の138円37銭で 取引を開始した後、一時は138円40銭まで上昇した。その後は、株価 が反発に転じたことを受けて水準を切り下げ、138円13銭まで下落し た。結局、11銭安の138円19銭で終えた。午前売買高は7067億円。

日経平均株価は反発し、前日比72円75銭高の8308円83銭で午前 の取引を終了した。小幅続落で始まったものの、その後は外国為替市場 で円安が進んだほか、政策期待などから上げに転じた。

30日の米国債相場は上昇。ゼネラル・モーターズ(GM)が破産 申請の「可能性が高まった」との見方を示したため、安全資産への逃避 需要が高まった。

新発10年債利回りは1.33%

現物債市場で、新発10年物の299回債利回りは、前日比0.5ベー シスポイント(bp)高い1.33%で寄り付いた後、若干水準を切り上げ、

1.335%をつけた。いったんは横ばいの1.325%に下げたが、結局0.5bp 高い1.33%で引けた。

大和証券SMBCシニアJGBストラテジストの小野木啓子氏によ ると、「3月決算期末で、あすに日銀短観(企業短期経済観測調査)の 発表を控えており、様子見ムードが強い。出来高も少ない」という。

2月雇用情勢悪化、消費支出12カ月連続減

総務省が発表した労働力調査によると、2月の完全失業率(季節調 整済み)は4.4%と前月から0.3ポイント上昇した。また、厚生労働省 が発表した2月の有効求人倍率は0.59倍と前月を0.08ポイント下回り、 2003年2月と並ぶ低水準となった。ブルームバーグ・ニュース調査に よる予想中央値は、完全失業率が4.3%、有効求人倍率は0.63倍。

一方、2月の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は前年 同月比3.5%減と12カ月連続で減少し、生活防衛のため支出を抑制す る姿が続いている。市場予想は同4.7%減だった。

第一生命経済研究所主任エコノミストの新家義貴氏は、「国内総生 産(GDP)ベース個人消費は08年10-12月期に前期比0.4%減少し ていたが、09年1-3月期についても減少となる可能性が高まってい る」と分析。09年1-3月期実質GDPは08年10-12月期に続いて 年率2けたのマイナスになる可能性が高いと予想している。

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