米クライスラーは「不可能な目標」に直面か-猶予期間は30日

米自動車大手クライスラーは、「不 可能な目標」に直面している可能性がある。その目標とは、イタリア のフィアットとの提携を完了させ、債務を圧縮、さらに労組から一段 の譲歩を引き出すとのすべての課題を、オバマ政権が設定した期限の 4月30日までに達成することだ。

オバマ大統領の自動車作業部会は今月30日、クライスラーに60 億ドルの追加融資を提供するかどうかは、同社が担保付き債務の大半 を削減するとともに全米自動車労組(UAW)から新たな譲歩を引き 出せるかどうかにかかっていると指摘。同社に対して向こう1カ月間 の青写真を示した。

こうした課題の達成には銀行からの支援が不可欠だが、クライス ラーは政府融資を受けて以来のこの3カ月間、銀行と交渉していない。 同社が破たんしても債権回収順位が高いため、銀行にはクライスラー を支援しようとするインセンティブが働かないためだ。自動車作業部 会でさえ、破産法に基づく再建の方が得策かもしれないとの見方を示 している。

アムハースト・パートナーズのパートナー、シェルドン・ストー ン氏は、追加融資の条件は「不可能な目標」だと指摘。「30日間の猶 予期間は、クライスラーの破産法適用申請に向けた準備期間になる公 算が大きい」との見通しを示した。

フィアットのセルジオ・マルキオーネ最高経営責任者(CEO) は31日、クライスラーとの提携について協議のため、訪米中。広報担 当者がAFP通信の報道を確認した。

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