債券は堅調か、信用不安高まり米株安・債券高-月次指標は悪化(2)

債券相場は堅調(利回りは低下) な展開が予想される。前日の米国市場が信用不安の高まりを背景に、株 安・債券高となった地合いを引き継ぎ、買いが先行しそう。朝方発表さ れる月次の経済指標は悪化が見込まれており、相場を支える見込み。

日興シティグループ証券チーフストラテジストの佐野一彦氏は、昨 日の米国市場は株安・債券高と指摘し、「外部環境への反応は鈍く、相 場は強含み程度」と予想する。あすの日銀短観(企業短期経済観測調 査)、2日の10年債入札など、今後の材料を見守りたいともいう。

東京先物市場の中心限月6月物は、前日の通常取引の終値138円 30銭を若干上回って始まり、日中は138円30銭から138円70銭程度 のレンジが予想されている。30日のロンドン市場で6月物は、東京終 値に比べて8銭高い138円38銭で引けた。清算値は138円36銭。

みずほインベスターズ証券チーフマーケットアナリストの井上明彦 氏は、きょうの相場について、「前日の底堅さや安値から反発した地合 いからみて、戻りを試す展開が予想される」という。

週明け30日の先物相場は堅調。6月物は138円6銭に下げて始ま り、中心限月として昨年11月14日以来の安値をつけた。その後は、 国内株安などを背景に買いが優勢となり、午後には18銭高まで上昇。 結局は9銭高の138円30銭で終了した。期末で取引が手控えられたこ とから、日中売買高は1兆3283億円と4営業日ぶりの低水準となった。

きょうの午前8時30分には、家計調査や失業率などの月次ベース の経済指標が発表される。ブルームバーグの予想調査によると、2月の 家計調査で全世帯消費支出は前年同月比4.7%減となり、12カ月連続 で減少する見通し。また、2月の完全失業率は4.3%と1月の4.1%か ら上昇し、有効求人倍率は0.63倍と1月の0.67倍から低下し、03年 7月(0.63倍)以来の低水準となる見通し。

30日の米国債相場は上昇。ゼネラル・モーターズ(GM)が破産 申請の「可能性が高まった」との見方を示したため、安全資産への逃避 需要が高まった。一方、米国株は急落。一部銀行が政府の追加支援を必 要とするとの懸念が高まったほか、自動車メーカーの存続をかけた事業 再編が正念場を迎えたことから、3週間ぶりの大幅安となった。

新発10年債利回りは1.3%付近か

現物債市場で新発10年物の299回債利回りは、前日の終値

1.325%をやや下回る水準で始まり、日中ベースでは1.30%付近での 取引が見込まれている。

みずほインベスターズ証の井上氏は、10年債入札を控えて、「上 値を買い進むことに慎重になるとみられ、1.3%では金利低下が鈍くな る」という。

日本相互証券によると、30日の現物債市場で新発10年物の299 回債利回りは、前週末比1ベーシスポイント(bp)低い1.32%で始まり、 その後は1.32-1.325%での推移が続き、結局は0.5bp低い1.325% で終了した。

一方、10年物国債の299回債利回りは、東京時間の前日午後3時 時点で、大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、三 菱UFJ証券各社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(BB YF)によると1.33%だった。

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