米シティなど社債保証コストが上昇-不良資産買取計画への懸念で

30日のクレジット・デフォルトス ワップ(CDS)市場では、企業の社債保証コストが上昇。銀行から 不良資産を取り除く官民共同の計画が一部銀行の救済では不十分との 懸念が強まったことや、オバマ政権が米自動車大手ゼネラル・モータ ーズ(GM)とクライスラーは再建の最後のチャンスだと指摘したこ とが影響した。

米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)やシティグループの債券 に関連するCDSスプレッドは過去最高水準またはその付近に達した。 ガイトナー米財務長官が29日、一部の銀行は不良資産買い取り計画に 加え、大規模な政府支援が必要になるとの見通しを示したことが手掛 かり。オバマ政権当局者の1人が事前合意型の破産法適用が最善の選 択肢になる可能性を指摘したことで、GM債の保証コストも上昇した。

GMやクライスラーの破たんの可能性が高まり、銀行が政府の介 入拡大を必要とするとの懸念が拡大。政府が自動車、銀行各業界の安 定化に取り組むなかで、社債保有者は損失を免れないとの観測が強ま った。

ウニクレディトの信用ストラテジスト、フィリップ・ギスダキス 氏は「米銀行システムやそれ以外の多くの企業が破たんするリスクが ある」とし、「今回の計画は国有化の回避に必ずしもつながらない」と 指摘した。

CMAデータビジョンによれば、シティ債のCDSスプレッドは 28ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の630bpと、9 日に付けた過去最高水準の640bpに接近した。BOAは25bp上昇 の403bpと、過去最高水準を付けた。

バークレイズ・キャピタルによれば、北米の投資適格級企業125 社で構成するマークイットCDX北米投資適格指数(シリーズ12)の スプレッドはニューヨーク時間午後2時6分(日本時間31日午前3時 6分)現在、9.75bp上昇の192.75bp。

フェニックス・パートナーズ・グループによれば、GM債の保証 料は年間5%プラス前払いで81.5%。これは同社債1000万ドルに対 して年間50万ドルに加え、前払いで815万ドルかかることを意味する。

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