ブラックストーン:SECからのファンド成績の情報開示要請を拒否

プライベートエクイティ(PE、 未公開株)投資で最大手、米ブラックストーン・グループは、買収やヘ ッジファンドの運用成績に関する米証券取引委員会(SEC)からの情 報開示要請をはねつけた。一方、米フォートレス・インベストメント・ グループは要請を受け入れている。

SECが今月初めに公表した書簡によれば、SECは両社に対し、 財務報告書にファンドのリターン(投資収益率)を含めるよう求めた。 フォートレスは年次報告でこの要請に従ったが、ブラックストーンはS ECに対し、従わないことを伝えた。

企業買収会社やヘッジファンド運用会社は、財務情報を公開せず に経営を行うのが習慣化しており、07年に両社が株式を公開した際に は、どの程度の情報が公表されるかについて議論が起こった。

マロリー・キャピタル・グループ(コネティカット州ダリエン) のマネジングパートナー、コンラッド・ウェイマン氏は、リターンにつ いて、企業が顧客から新たな資金を獲得し収入を増やす能力をどれだけ 備えているかを測る重要な指標だと語る。同氏は「この業界では、とに かく良い運用実績を残すことが重要だ」と強調した。

SECは昨年、ブラックストーンとフォートレスに対し、今後の 提出資料には「運用成績情報」を加えるよう要請。各ファンドの名前の ほか、設立日、運用資産規模、純リターンといった詳細を載せるよう求 めた。

フォートレスのダニエル・バス最高財務責任者(CFO)は、1 月26日付のSECへの返信で、年次報告書で「すべての重要なファン ド」の運用情報を提供することで、開示を強化するとの見解を示した。

これに対しブラックストーンのローレンス・トシCFOは昨年12 月5日付の書簡で、運用データに関する詳細情報の開示は関連規制の下 では義務付けられていないほか、経営実績の有意義な評価方法でもない と指摘。「個々のリターンがわれわれの財務状況に直接の影響を与える ことはなく、従って投資家との関連性には疑問を抱いている」と説明し た。

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