新日石・中村常務:ガソリン販売増「期待できる」-高速値下げで

新日本石油の中村雅仁常務は30 日の定例会見で、高速道路料金の値下げに伴いガソリン販売量の増加 が「期待できる」との見解を示した。

中村氏によると、新日石の3月28-29日の週末のガソリン販売量 は前週末比24%増加。前年の同じ週末との比較でも19%増加したとい う。この増加について、28日から休日の高速道路料金を上限1000円 とする引き下げが本格的に始まったことや、昨年3月末にガソリン税 (揮発油税)の暫定税率が期限切れとなることで買い控えがあったこ となど「2つの要素が影響している」と指摘した。

ガソリン販売が増加する動きを見せたことから、同社は3月のガ ソリン生産量を当初計画比で4万キロリットル(3%)増やしたとい う。

今後のガソリン需要の見通しについては「まだ始まったばかりな ので分析中」としたうえで、「ドライブを控えていた人たちが車を運転 し始めている。4月以降の連休中の需要増に期待できると思う」と強 調した。

一方で、ガソリン以外の軽油や灯油、C重油といった石油製品に ついては、引き続き景気後退の影響による産業活動の停滞が重くのし かかっており、販売減の傾向に歯止めがかからない状態が続いている。 新日石の3月の電力会社向けC重油販売量は、前年同月比60%落ち込 んだという。

原油から製品を精製する過程で、特定の石油製品だけを大きく増 産することは不可能なため、他の油種の需要が伸び悩むなかで、ガソ リン販売だけが大きく伸びた場合には輸入する必要が出る。

中村氏は、ガソリンを輸入する可能性について「当然選択肢のひ とつ」とし、需要の動向を見て検討したいと話した。

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