今日の国内市況:株が大幅続落、債券堅調-米自動車懸念で円急伸

東京株式相場は大幅続落し、日経 平均株価は3営業日ぶりに心理的節目である8500円を下回った。米銀 行の業績や米自動車大手の支援計画に対する警戒から金融株や輸出関連 株を中心に売り込まれた。信用リスクへの警戒感が根強く、不動産業指 数は東証1部の業種別下落率で首位。

日経平均株価の終値は前週末比390円89銭(4.5%)安の8236 円8銭、TOPIXは34.99ポイント(4.2%)安の789.54。TOP IXは5営業日ぶりの800ポイント割れ。

短期過熱感が広がっていた中で信用警戒への動きも強まり、この日 の日本株はじり安展開となった。午後に入って米自動車業界の再建への 不透明感が強まると、24時間取引の米S&P500種指数先物が下げ拡 大、為替市場では円高進行が加速し、これを受けて株価指数は一段安。 新年度相場に対する需給不安も根強く、下値を拾う動きも限定的だった。

JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(BOA)の最 高経営責任者はともに、3月の業績状況は1、2月に比べて厳しいと発 言した。

一方、米オバマ政権当局者は、米自動車メーカーのゼネラル・モー ターズ(GM)とクライスラーに対し、追加支援を正当化するには再建 計画を全面的に修正する必要があるとの認識を示した。最終的には破産 法の適用申請が最善策となる可能性も明らかにしている。

東証1部の売買高は概算で21億9106万株、売買代金は同1兆 4099億円。売買代金は先週の1日当たり平均を5.2%下回った。東証 1部の値上がり銘柄数は259、値下がりは1358。

債券堅調

債券相場は堅調(利回りは低下)。米株相場反落を受けて国内株価 も下落するなか、先物相場は朝安後に切り返す展開となった。また新発 10年債利回りが約1カ月半ぶりの水準まで上昇し、新年度入り後には 買いが先行しやすいとの指摘もあった。

東京先物市場で中心限月6月物は前週末比15銭安い138円6銭で 始まり、中心限月として昨年11月14日以来の安値圏に続落した。し かし、株安などを手がかりに日中はプラス圏での推移が続き、午後には 一時18銭高の138円39銭まで上昇。取引終盤に伸び悩んだが結局は 9銭高の138円30銭で引けた。売買高は1兆3283億円。

先物相場は前週後半にかけて市場予想以上に下振れたものの、相場 の下落過程でいったんは売りが一巡したとの見方が有力。米株相場が前 週末に業績懸念から銀行株中心に反落しており、この日の日経平均株価 が大きく水準を切り下げたことも債券相場を支えたもよう。

現物債市場で新発10年物の299回債利回りは、前週末比1ベーシ スポイント(bp)低い1.32%で始まり、その後は1.32-1.325%での小 動きが続いた。

円が急伸、米自動車破たん懸念

東京外国為替市場では午後の取引で円が急伸。経営難に陥っている 米自動車大手の破たん懸念が強まり、株価が下落したことから、投資リ スク縮小を目的にこれまでユーロなど相対的に金利の高い通貨に振り向 けていた資金を円に戻す動きが加速した。

円は対ユーロで午後の取引遅くに1ユーロ=126円台後半と、16 日以来の高値を付けている。週後半に欧州中央銀行(ECB)の定例理 事会を控え、一段の金融緩和観測が高まっていることも対ユーロでの円 買いを後押しした。

 米オバマ政権当局者は、米自動車メーカーのゼネラル・モーターズ (GM)とクライスラーが政府からの追加支援を正当化するには、再建 計画を全面的に修正し、一段の譲歩を示さねばならないとの認識を示し た。また最終的には、破産法の適用申請が最善策となる可能性も明らか にした。

米自動車大手の再建問題の先行き不透明感が広がるなか、24時間 取引のGLOBEX(シカゴ先物取引システム)では米S&P500種指 数先物が下げ幅を拡大。東京株式相場も午後に一段安となり、日経平均 株価は前週末比390円値下がりした。

外国為替市場では円の買い戻しが活発となり、午後の取引遅くには 対ドルでも、1ドル=96円台前半と、23日以来、1週間ぶりの円高値 を付けた。

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