3カ月TIBORが下げ渋る、タームプレミアムで-0.6%割れ焦点に

3カ月物のTIBOR(東京銀行 間貸出金利)が下げ渋っている。3月決算期末の要因ははく落したが、 ターム(期日)物のプレミアム(上乗せ金利)が根強く残るためだ。 目先は0.6%を割り込むかが焦点だ。

30日のユーロ円TIBOR3カ月物はスタート日が4月1日とな り、3月期末の要因がなくなったが、前週末比0.538ベーシスポイント (bp)低い0.65385%までの低下にとどまった。13営業日連続で低下し たが、期末を越えた影響は限られた。

市場では、「意外に下げ渋った」(みずほ銀行市場営業部金利トレ ーディングチーム・安西文博調査役)との声が多く、午後のユーロ円 3カ月金利先物に売りが出た。2カ月半後に最終取引を迎える2009年 6月物は99.415(0.585%)付近と、金利の0.6%割れを見込んでいる。

TIBORを提示する国内大手銀行の資金担当者は、じりじりと低 下は続くとの見方を示しながらも、3カ月物が0.6%を割り込むか微妙 だと話す。無担保資金の流動性や銀行間の信用力が反映されるうえ、 海外市場と比較しても円のターム物は高くないという。

一方、TIBORの3カ月物と6カ月物の金利格差は8.154bpと、 流動性不安が高まった2007年6月以来の高水準にあり、利回り曲線の 傾斜がきつくなっている面はある。

TIBORへの働きかけ

2月18日、19日の日銀金融政策決定会合では、何人かの委員が 「ターム物金利に働きかけていくことが重要」と述べる一方、TIB ORに直接働きかけていくことは難しいとの見方が示された。

TIBORの水準が議論される背景には、昨年10月と12月におけ る合計2回の利下げ0.4%に対し、TIBOR3カ月物はピークの

0.91%台からの低下幅が0.3%未満にとどまっていることにある。

日銀からは、ドルLIBOR(ロンドン銀行間貸出金利)3カ月物 など海外金利と比べて、TIBORは高くないとの分析も聞かれる。 国内大手銀のトレーダーは、今のTIBORは銀行貸出の基準金利の 意味合いが大きく、邦銀の収益性を考えると、金利を押しつぶすこと については意見が分かれるのではないかという。

0.5-0.6%前後か、株価も注視

ユーロ円金先相場の2009年6月物から12月物はおおむね99.400 (0.60%)から99.450(0.55%)で推移しており、TIBORの0.6%割 れを見込んでいる。国内大手銀のトレーダーは、TIBORが早い時 期に下げ止まれば、先物の価格維持も難しくなるとみていた。

一方、みずほ銀行の安西氏は、目先3カ月のTIBOR3カ月物に ついて、「円LIBORの水準から考えても0.6%を割り込む可能性は 高い。金融政策もゼロ金利復活の方がリスクは残る」という。ただ、 期先限月は99.500(0.5%)が上限との見方も示す。

東海東京証券債券ディーリング部の有麻智之シニアリーダーは、金 先はプレミアムはがし相場をやっていると指摘したうえで、「株価が 再び不安定になればTIBORも下げ渋り、中短期債利回りも下げ渋 る要因になる」とみていた。

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