東芝:燃料加工会社を買収-供給確保し原発事業で一貫体制

東芝が、住友電気工業と古河電気 工業から原子力発電用の燃料加工会社「原子燃料工業」の株式を取得 することで大筋合意したことが明らかになった。東芝傘下の米原子力 大手ウェスチングハウス(WH)が50%超を取得し、住友電工と古河 電工が残りの株式を均等に保有する。

東芝関係者が匿名を条件に明らかにしたところによると、燃料加 工会社を買収することで、燃料の調達から原子炉の設計・製造までを 包括的に手がける体制を構築し、販売先の発電事業者が抱える燃料の 安定供給確保の不安を解消するのが狙い。

さらに東芝が出資している唯一の国内燃料加工会社「グロール・ ニュークリア・フュエル・ジャパン」は、原子力事業でライバルとな っている日立製作所、米ゼネラル・エレクトリック(GE)との合弁 会社。日立とGEが原発事業を統合した結果、合弁会社からの撤退を 迫られる懸念があることも原子燃料工業株の取得を後押しした。

岡三証券のアナリスト、藤井智之氏は「原子燃料の手当てや処理 などを一括で受注することで、利益率が良くなる」と指摘する。さら に「燃料の処理や確保にはリスクがあるので、プラントメーカーが燃 料を供給することは顧客に安心感を与える」とし、プラント受注の一 助になると話した。

東芝・WH陣営は、加圧水型と沸騰水型の2種類の原子炉を製造 する。原子燃料工業は、国内で唯一、両方式向けの燃料を製造してい る。

原子燃料株の取得については、読売新聞電子版が29日に報道した。

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