為替オプション取引、豪・NZドルに対し03年以来最も強気に(2)

為替オプション取引の動向は、ト レーダーがオーストラリア・ドルとニュージーランド(NZ)ドルの対 米ドル相場について、2003年以降で最も強気になっていることを示し ている。各国中銀が景気対策で過去最大の流動性を供給するなか、トレ ーダーは商品への投資が増大すると見込んでいる。

国際通貨基金(IMF)は6日、先進19カ国は平均で、国内総生 産(GDP、生活費調整済)の43%を経済危機脱却に投じていると公 表。IMF報告書によれば、20カ国・地域(G20)が抱える債務の対 GDP比率は来年77%と、08年から11ポイント増加する見通し。

英資産運用会社アバディーン・アセット・マネジメントと、英年金 基金運用会社ハーミーズ・ペンションズ・マネジメント、国際投信「グ ローバル・ソブリン・オープン」は、新たに供給される流動性が鉄鉱石 や原油などあらゆる商品の需要を後押しすると予想し、豪ドルとNZド ル、ノルウェー・クローネを買っている。

米ヘッジファンド運用会社、アーマード・ウルフ(カリフォルニア 州)の最高投資責任者(CIO)、ジョン・ブリンジョルフソン氏は25 日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「流動性の追加 供給の発表について消費者と銀行は、最終的には自分たちの懐が狙われ ていることを理解するだろう」と指摘。「目標はデフレ阻止だ。われわ れは実物資産にシフトする必要がある」と述べた。

リスク・リバーサル率

ブルームバーグ・ニュースがまとめたデータによると、米ドルに 対する豪ドルのリスク・リバーサル率(1カ月物)は24日、一時

0.5975ポイントと、2003年10月以降で最高水準を付けた。NZドル のリスク・リバーサル率も25日に一時、6年ぶりの高水準である

0.35に上昇した。リスク・リバーサル率が大きいほど、コール(買 い)オプションへの需要がプット(売り)オプションへの需要と比べ増 加していることを示す。

相場のシフトは、米連邦準備制度理事会(FRB)が18日に最大 3000億ドルの米国債購入計画を発表した後に起こった。スイス国立銀 行(SNB、中央銀行)は12日、外貨買い介入を開始。1992年以来 の為替市場への単独介入を行った。

イングランド銀行によると、中銀が流動性供給を増やすなか、ド ルと円、スイス・フラン、ポンドは今月、主要貿易相手国通貨に対し 最大3.2%下落した。

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