日東電株が1月来下落率、液晶部材や工業テープの生産縮小-業績減額

電子材料大手の日東電工の株価が 一時前週末比6.9%安の2015円と大幅続落し、取引時間中の下落率と しては1月13日(7.5%)以来、約2カ月半ぶりの大きさを記録した。 国内外で液晶関連部材や工業用テープ製品の生産縮小に伴う構造改革費 を特別損失に計上、今期 (2009年3月期)連結純利益を大幅に下方修 正したことが嫌気された。

日東電は27日夕、09年3月期の連結純利益が前期比99%減の5億 円になる見込みと発表した。従来予想は55億円。第3四半期(08 年 10-12月)以降、同社を取り巻く経営環境が急減期に悪化しており、 北米、中国や韓国、台湾といった東アジア、日本国内で事業リストラを 加速。構造改革費用として約85億円を特損計上する。

同社広報グループの神野一仁氏によると、需要の落ち込みに応じ る形で、北米では工業用テープ事業を縮小、国内と東アジアでは液晶テ レビ用回路からの撤退や光学フィルム事業の統廃合を進める。三重県の 亀山事業所でも、生産規模が小さい商品で設備を一部廃棄する。

今後の経営戦略については、2010年度までの中期経営計画で掲げ る「グリーン・クリーン・ファイン」というキーワードに該当する分野 を一段と強化していくという。グリーンは高分子水処理膜を中心とした 環境関連製品、クリーンは太陽光や各種2次電池関連、ファインはヘル スケアやメディカル関連製品を指す。

アナリストらの間では、27日付で三菱UFJ証券が投資判断「4 (アンダーパフォーム)」、JPモルガン証券が判断「中立」をそれぞ れ継続する動きがあった。

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