JFEHD株の下げ目立つ、輸出比率高くアジア鉄鋼市況の低迷が直撃

JFEホールディングス株が急反 落。鉄鋼需要の低迷長期化の観測で鉄鋼株が軒並み下げる中、輸出比率 の高さや得意の造船用厚鋼板価格が大幅に下げたことなどが材料視され、 下落率の大きさが際立っている。

この日のJFEHD株は、一時前週末比5.2%安の2270円と4営 業日ぶりの安値を付け、取引時間中の下落率の大きさとしては12日 (8.1%)以来。新日本製鉄が一時2.8%安、住友金属工業が3.2%安、 神戸製鋼所3.5%安にとどまっているのと比較しても、下げが大きい。

岡三証券の小野まな美アナリストは、この日のJFEHD株の下げ について「2008年度に急騰した原料炭価格が、急騰前の水準まで下が らなかったことや経済産業省の四半期鉄鋼需要予測により鉄鋼メーカー の09年度業績が相当悪くなるとみられている」と指摘。特にJFEに 関しては、「輸出比率の高さや、韓国向け造船用厚鋼板価格がトン700 ドル前後と半値で決着したことが嫌気されている」との認識を示した。

JFEスチールなど鉄鋼各社が英豪BHPビリトンと合意した09 年度の原料炭価格はトン128-129ドルと前年度比6割弱で値下げ決着 したものの、07年度価格(98ドル)と比べて依然高値となった。

一方、経産省が27日公表した2009年度第1四半期(09年4-6 月)の粗鋼生産量は前年同期比42.6%減の 1783万トンになるとの見 通しを発表した。1-3月と比較してほぼ横ばいで、39年ぶりの低水 準となる見込みだ。

JFEは新日本製鉄などと比較して韓国向けを中心とした輸出比率 が高い。一方、東アジアの鉄鋼市況は中国やロシアのメーカーによるト ン400ドル以下と日本国内の半値以下の鋼材が流通している。関係者 によると、JFEも400ドル前後でバングラディッシュ向けに輸出す るなど市況下落の影響を受けており、韓国通貨ウォンの大幅な下落で、 韓国に出荷した鋼材が日本に戻って来たケースもあるという。

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