G20声明草案の要旨:景気回復と金融システム改革が柱-FT紙

英紙フィナンシャル・タイムズ(F T、オンライン版)が29日掲載した20カ国・地域(G20)首脳会合 (金融サミット)の声明草案要旨は以下の通り。本文中の()は原文 に基づく。

<初めに>

1、われわれは現代の世界経済で最大の試練に直面している。世 界的な危機には世界的な規模での対応が必要だ。

2、われわれは今こそ、成長を回復させ、保護主義には対抗し、 将来に向けて市場と監督機関を改革する決意である。われわれは、こ れらの課題に対処し、危機が繰り返されないようにする決意だ。

<世界経済の回復>

3、われわれは協調して財政出動することによって、その効果を 強める。その財政刺激策の規模は今年と来年で、(空白)兆ドルを上回 り、世界経済を(2ポイント)余り押し上げ、(2000万人の)雇用創 出効果が期待される。

4、われわれの中央銀行は、非伝統的な政策手段も含めて、必要 な限り緩和的な政策を続けることを約束した。

5、われわれは、信用を円滑化させ、金融システム上で重要な金 融機関の健全性を確保するのに必要なあらゆる措置を取ることにコミ ットしている。

6、新興市場国は安定を脅かされるほどのショックに直面してお り、われわれは国際金融機関を通じて、(空白)ドルの資金を用意する ことで合意した。

7-9、略

10、われわれの目標は、一連の措置によって世界経済が2010年末 までに(空白)%拡大できるようにすることである。

<開かれた世界経済>

11、世界経済は25年ぶりに落ち込み、世界経済回復の重要な推進 力として貿易を活性化させる必要がある。このため、投資や貿易に障 壁を設けたり、輸出補助金を新設しないことを確認。また、われわれ は通貨の切り下げ競争を控えることにコミットする。

12-13、略

<金融システムの改革>

14、われわれは金融セクターや金融監督のぜい弱さが危機の根本 原因だと認識しており、危機再発防止に向け、強力な監督や規制の枠 組みを構築するための措置を引き続き取る。

15、グローバル化した金融システムでは、国際的に合意された高 い標準の下で各国当局が一貫性を高め、組織的な協力を強める必要が ある。将来の規制と監督は透明性を高めたり、システミックリスクか ら守ったり、危険な資金源に手を伸ばさないようにさせたり、過度な リスクテークを抑制するものでなければならない。

16、こうした目的から、われわれは次のような諸点で合意した。

・金融安定化フォーラムをG20諸国・地域に拡大し、権限を強化 する。

・緊密に組織的に行動し、国境を越えて活動する金融機関を監督 する。

・金融規則はレバレッジを制限し、良好な状態の時に金融機関に 資本増強させ、事態の悪化に備えさせるものでなければならない。

・規制と監督は、あらゆる金融市場やヘッジファンドも含めた金 融機関にも広げる。

・格付け会社も監督し、登録制にする。

17、略

<国際機関の改革>

18、われわれは世界経済の変化に呼応して、国際機関における権 限と統治の在り方を改革する必要性で合意。新興市場国や開発途上国、 最貧国の発言権と代表権を拡大する必要がある。

<持続可能な世界経済の回復>

19、われわれは財政の持続可能性と物価安定を確保する決意であ り、景気拡大策からの出口戦略も検討することにコミットする。

20-23、略

24、G20は年内に再度、会合を開く。

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