債券相場は堅調、国内株安が先物を下支え-投資家の現物買いの期待も

債券相場は堅調(利回りは低下)。 先物相場は朝方こそ続落して始まったものの、米株相場反落を受けた国 内株安が支えとなったもよう。新発10年債利回りが約1カ月半ぶりの 高い水準に達したことで、値ごろ感からの買いも期待されていた。

大和住銀投信投資顧問の伊藤一弥国内債券運用第2グループリー ダーは、先週までに期末前の持ち高調整がほぼ終わったとみており、 「きょうは生産予測指数のプラス転換で売られる展開も想定したが、株 安や月末の年限長期化入れ替えへの需要期待から底堅かった」という。

東京先物市場の中心限月6月物は、前週末比15銭安い138円6 銭で開始。中心限月として昨年11月14日以来の安値圏に続落した。 しかし、その後に買いが膨らむと一時は15銭高の138円36銭をつけ、 結局1銭高の138円22銭で引けた。午前の売買高は6279億円。

前週の先物相場は利回り曲線上の割高感が広がったほか、米経済 に対する悲観見通しの後退もあって株式先物買い・債券先物売りが優勢 となった。しかし、その後の米株相場が業績懸念から銀行株中心に反落 したことから、この日の日経平均株価もマイナス圏での推移となってお り、急落後の債券先物相場を下支えしていた。

一方、先物取引開始前に発表された2月の鉱工業生産は前月比

9.4%低下し、一方で製造工業生産予測指数は3月に同2.9%上昇、4 月は同3.1%上昇との見通しが示された。バークレイズ・キャピタル証 券の森田長太郎チーフストラテジストは、2月の落ち込みはほぼ予想通 りだったとし、「3、4月の予測がプラスとなったことで、2四半期続 いた急激な生産調整にめどがつきそうとの見方につながる」と指摘した。

新発10年債利回りは1.325%

現物債市場で新発10年物の299回債利回りは、前週末比1ベー シスポイント(bp)低い1.32%で取引を開始。その後しばらくは同水準 での推移が続き、午前の終了前に0.5bp低下の1.325%に戻した。

鉱工業生産の先行きにやや明るさが戻ったため、現物市場は相変 わらず買い控えの雰囲気が強いものの、一方で新年度にかけて売りにく さもあるとも指摘される。バークレイズ・キャピタル証の森田氏は、補 正予算編成に伴う需給懸念は強いとしながらも、「1-3月に利益確定 売りを出した向きが多く、なおかつ金利もそれほど下がらなかったとあ り、期初にかけては売りから入りにくいのではないか」との読みだ。

--共同取材 関根裕之、曽宮一恵 Editor:Hidenori Yamanaka,Norihiko Kosaka

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