日本株:金融や不動産売り、米銀不安や信用警戒-ディフェンシブ堅調

朝方の東京株式相場は高安まちま ち。米銀行の業績不安から銀行や保険など金融株が安く、破たん企業の 増加による信用警戒で不動産株も下げている。半面、景気変動の影響を 受けにくい電気・ガス、陸運、情報・通信、医薬品などが堅調。

立花証券の平野憲一執行役員は、「2月の鉱工業生産は予想より悪 かったが、1月ほどの落ち込みではなかった。今週は経済指標が目白押 しで、3月も同じ傾向を示すかどうかで相場の方向が決まりそうだ」と 話している。

午前9時23分時点の日経平均株価は前週末比27円65銭 (0.3%)安の8599円32銭、TOPIXは1.04ポイント(0.1%) 安の823.49。小高く始まったTOPIXは一時マイナスに転じる場面 も見られたが、下げ幅も限定的で前週末終値を挟んだもみ合い展開とな っている。売買高は2億2923株。

米銀行の業績不安、アゼルは破産手続き

JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者 (CEO)やバンク・オブ・アメリカ(BOA)のケネス・ルイスCE Oは、ともに3月の業績状況は1、2月に比べて厳しいと発言。先週末 の米国株市場で金融株が売られた流れを引き継ぎ、銀行や保険、証券・ 商品先物取引などには売りが出やすい状況。

また、マンションや戸建不動産販売・仲介のアゼルは、30日に破 産手続き開始の申し立てを決議した。東証と大証が株式売買を終日停止、 5月1日に上場廃止にすることを決定。信用警戒から、不動産株は下げ が大きくなっている。

鉱工業生産、自動車への投資判断

朝方発表された2月の鉱工業生産は、前月比でマイナス9.4%(前 回はマイナス10.2%)となった。ブルームバーグ・ニュースの事前調 査では、前月比でマイナス9.1%が予想されていた。3月の製造工業生 産予測調査はプラス2.9%、4月はプラス3.1%。在庫調整進展への期 待や政策期待が下値を支え、株価指数の下げは小幅にとどまっている。

東証1部の値上がり銘柄数は845、値下がりは664。全体では値上 がり銘柄数がやや上回っている。日興シティグループ証券では自動車セ クターに対する見方を「投資見送り」から「買いスタート」へ引き上げ、 トヨタ自動車やホンダ、スズキなどを格上げした。こうした影響もあり、 トヨタやスズキは高い。

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