アゼル:破産手続き申し立て、負債442億円-物件売却資金未入金(3)

マンションや不動産販売・仲介のア ゼルは30日、破産手続き開始を東京地裁に申し立てて決定された。昨秋 のリーマン・ショック以降に資金調達が厳しさを増す中、月末決済資金 の入金がされずに資金繰りに行き詰った。負債総額は442億円。今年度 の上場企業破綻(たん)の半数は不動産関連になる。

東証で30日開示した資料によると、アゼルは資金繰り改善を目指し た固定資産売却で27日予定の27億5000万円の入金がないことが分かっ た。資産売却先のパラッツォ東京プラザ(東京都中野区)が東京スター 銀行から資金調達できずに支払いを履行しなかったとしている。

これを受けて資金繰りのめどが立たなくなり事業継続を断念、会社 を清算する。米サブプライム住宅ローン問題による金融市場混乱や不動 産取引停滞で事業が影響を受けていたアゼルは、米証券リーマン・ブラ ザーズ破綻によりファンドからも資金調達が難しくなっていた。

帝国データバンクの中森貴和情報部課長はアゼル破綻について、「昨 秋の同業グローベルスとの合併破談や先週の第三者割り当て増資の中止 などで基本的には想定できた」と述べた。マンション関連企業の収益環 境は好転せず、新年度も破綻は断続的に続くとも予想した。

ブルームバーグ・ニュースの集計によると、2008年度の上場企業の 破綻はアゼルを含めて45社、うち不動産関連が20社になる。東証と大 証は30日、アゼル株の売買を終日停止にした。上場廃止日は当初5月1 日にしていたが、破産手続き開始決定で4月14日に繰り上げた。3月 31日から4月13日までは整理銘柄指定期間になる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE