米国債買い入れ計画、消費者向け融資金利の低下に寄与か

バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長の最大3000億ドル規模の米国債買い入れ計画は、消費 者向け融資金利の低下を促す議長の取り組みを既に後押ししている可 能性がある。世界有数の債券投資家の間で米国債を敬遠する動きが広 がっているためだ。

住宅ローン担保証券(MBS)と社債の1-3月期の投資リター ンは、米リーマン・ブラザーズ・ホールディングス破たん前の昨年4 -6月期以来3四半期ぶりに米国債を上回っている(メリルリンチの 指数データによる)。

調査会社リード・サンバーグの3月23日のアンケート調査によれ ば、ファンドマネジャー(合計運用資産1兆1900億ドル)の国債・政 府機関債のポートフォリオ組み入れ率は26%と、昨年来の低水準に低 下。一方でMBSは23%から35%に上昇した。

資産運用会社TCWグループのマネジングディレクター、バー・ シーガル氏は「米国債にはさほど魅力がないと思う」と指摘。バーナ ンキ議長は米国債利回りを低く抑えて投資家の投資意欲を促進し、高 リスク資産と政府債の利回り格差(イールドスプレッド)を縮小させ たい考えだとの見方を示した。

有力債券投資家のTCWやパシフィック・インベストメント・マ ネジメント(PIMCO)、フィフス・サード・アセット・マネジメン トが国債を敬遠する動きは、バーナンキ議長の取り組みの援護射撃に なっているようだ。

同議長は20日、アリゾナ州フェニックスでの講演で、「信用市場 の機能まひ」が景気刺激効果を台無しにしていると指摘した。

連邦公開市場委員会(FOMC)は18日の声明で、米国債買い入 れ計画とともに、政府支援機関(GSE)のファニーメイ(連邦住宅 抵当金庫)、フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)、ジニーメイ(連 邦政府抵当金庫)が発行・保証するMBSの買い入れ規模を7500億ド ル拡大する措置を発表。その目的を「民間信用市場の状況改善を支援 するため」と説明した。

投資会社ブラックロックの米債担当共同責任者スチュアート・ス ポデック氏は「財務省とFRBが発表した数多くのプログラムの累積 効果が資産価格を下支えするだろう」と指摘。多くの資産が「魅力的 なリターンを得る機会を提供している」との見方を示した。

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