債券は堅調か、株高一段落の見方-1カ月半ぶり高利回り妙味も(2)

債券相場は堅調(利回りは低下) に推移すると予想される。前週末の米株相場が反落した流れを引き継い で国内株高も一段落するとの見方が支え。新発10年債利回りが1カ月 半ぶりの水準に上昇したことも投資妙味を高める公算が大きい。

みずほインベスターズ証券の井上明彦チーフマーケットアナリス トは、期末前の動きにくいタイミングなので先週と同様に売りに押され る可能性を指摘しつつも、「投資家は10年債利回りの1.3%台では期 初の売りを見送り、買いからのスタートになる向きが多い」という。

東京先物市場の中心限月6月物は、前週末の通常取引終値138円 21銭をやや上回って始まり、日中ベースでは138円10銭から138円 50銭程度での取引が見込まれる。27日のロンドン市場における6月物 は、東京市場の終値より9銭高い138円30銭だった。

市場では、「水曜日からの新年度入りを前に手控えムードが続く のか、そろそろ先取りした動きになるのかが焦点だが、引き続き後者を 期待しつつ、前者を基本に考えるのが妥当」(日興シティグループ証券 の佐野一彦チーフストラテジスト)との見方がある。

27日の先物相場は開始直後こそ138円62銭まで反発したが、す ぐに売りが膨らんで一時は40銭安の138円8銭と、中心限月として2 月9日以来の水準まで下落。日中もマイナス圏での推移となり結局は 27銭安の138円21銭で引けた。売買高は2兆2167億円。

前週は期末接近で大半の投資家が取引を控えるなか、先物相場は 利回り曲線上の割高感もあって売り込まれ、23日の日中高値139円71 銭からは1円50銭も急落した。しかし、その後の米株相場は業績懸念 から銀行株中心に反落したため、この日の国内株価も軟調な推移が見込 まれており、急落後の債券相場の下支え要因として意識されそう。

10年債利回りは1.3%台前半か

現物債市場で新発10年物の299回債利回りは、27日の終値

1.33%を中心に1.3%台前半での推移が見込まれる。

この日に発表される2月の鉱工業生産指数は前月比9%強の下落 が見込まれている。鉱工業生産が長期金利に及ぼす影響については、 「予測調査を含めて先行きの下げ止まりを示唆すれば強含み。生産調査 の底入れめどが示されなければ金利低下要因だが、追加経済対策への警 戒感から影響は限定的」(三菱UFJ証券の石井純チーフ債券ストラテ ジスト)との見方が出ている。

日本相互証券によると、27日の取引で299回債利回りは1.5ベー シスポイント(bp)低い1.295%で開始。しかし、その後は売りが膨 らんで新発10年債として1カ月半ぶり高水準となる1.325%を記録。 日中は小動きだったが取引終了前には2bp高の1.33%をつけた。

一方、10年物国債の299回債利回りは、東京時間の27日午後3 時時点で、大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、 三菱UFJ証券各社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(B BYF)によると1.324%だった。

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