米国株(27日):反落、銀行の3月業績悪化で-資源株も安い

米国株式相場は反落。JPモ ルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(BOA)が3月に業績 が悪化したことを明らかにしたため、売りが出た。原油・金属相場が 下落したことは商品関連株に売りを誘った。ただ、週間では米国株は 3週連続で上昇した。

JPモルガンとBOAはそれぞれ大幅安。今月、両行は1-2月 の業績が黒字に転じたことを明らかにし、金融株の買いを誘った。需 要減退で原油相場が下落するとのゴールドマン・サックス・グループ のリポートを受け、シュルンベルジェやヘスも安い。技術コンサルテ ィング会社、アクセンチュアは収益見通しを下方修正。株価は13% 安と、2001年の上場来で最大の下げを演じた。

S&P500種株価指数は前日比2%安の815.94で終了。月初 からはなお11%高。この水準を維持すれば、月間では1991年以来 で最大の上昇率となる。ダウ工業株30種平均は前日比148.38ド ル(1.9%)安の7776.18ドルで終えた。ナスダック総合指数は

2.6%下落し、1545.20。

フェデレーテッド・エクイティ・インカム・ファンドなどを運用 するジョン・ニコル氏は「業績に対する不安がかなり強い。成長が必 要だが、現在は成長があまり見られない」と述べた。

アルコアは4月7日にダウ平均構成銘柄の先陣を切って第1四半 期決算を発表する。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想による と、S&P500種構成企業の第1四半期業績は平均36%の減益が見 込まれている。

午前に発表された3月のロイター・ミシガン大学消費者マインド 指数(確定値)は28年ぶりの低水準近辺にとどまった。これを背景 に、S&P500種は全10セクターが下落した。

S&P500種は9日に付けた12年ぶりの安値から21%上昇し ている。今週は財務省が発表した不良資産買い取り計画が信用市場の 回復につながるとの思惑に加え、ベスト・バイなどの決算が予想を上 回ったため、週間ベースでは6.2%上昇した。

金融株

JPモルガンは前日比5.8%安。ジェイミー・ダイモン最高経 営責任者(CEO)は1、2月と比べ、「3月はやや厳しかった」と 発言した。BOA株は3.2%下落。ケネス・ルイスCEOは3月の トレーディング収入について「その前の2カ月ほど良くなかった」と 述べた。両CEOは経済専門局CNBCとのインタビューで語った。

S&P500種の金融株指数は3.5%下落。米民主党下院議員が 「法外な」融資を抑制し、伝統的な30年固定金利ローンの使用を奨 励する法案を提出したことが売りを誘った。

ゴールドマンのストラテジスト、アビー・ジョゼフ・コーエン氏 は27日、ニューヨークでブルームバーグラジオのインタビューに応 じ、「今までに銀行について大量の悪いニュースが出たが、まだこれ から悪いニュースが出てくるだろう」と語った。

原油・ガス探鉱世界1位のシュルンベルジェは4.4%下落。ヘ スは8.4%安。原油は3.61%安の1バレル=52.38ドル で終了した。

IT株

アクセンチュアは13%下落。利益と売上高の見通しを下方修正 した。リセッション(景気後退)下で受注が抑制されていることが 理由。

S&P500種の情報技術(IT)株指数は2.7%安と、3週間 ぶりの大幅安。年初からでは4.9%高と上昇率首位を維持している。

アマゾン・ドット・コムは4.3%下落。ゴールドマンはアマゾ ンを「コンビクションバイ(強い買い推奨)」リストから外した。株 価に割安感がなくなったことが理由。

ビクトリー・キャピタル・マネジメントのファンドマネジャー、 マイケル・コスバ氏は「株式投資家が懸念するような逆風はまだ十分 あり得る。最近の急速な上昇を考えれば、少し売りが出るのは妥当だ」 と述べた。

消費関連株

2月の個人消費支出(PCE)は伸びが1月から減速した一方、 個人所得は減少した。家庭用品小売りのベッド・バス・アンド・ビヨ ンドのほか、スターバックスやハーレー・ダビッドソンが大幅安とな り、構成するS&P500種の消費財・サービス株指数は2.1%下落 した。

一方、ゼネラル・モーターズ(GM)は6.2%高と、ダウ平均 の構成銘柄で最も上昇した。同社は欧州オペル部門への出資者を 模索するため、コメルツ銀行を起用した。事情に詳しい関係者2人が 26日明らかにした。

NYSEユーロネクストによると、上場全銘柄の信用売り残高は 13日現在で161億株と、リーマン・ブラザーズ・ホールディングス が破産申請した昨年9月15日以来で最高に達した。

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