NY外為(27日):ドルと円が上昇-欧州経済悪化でユーロ売り(2)

ニューヨーク外国為替市場ではド ルと円が上昇。欧州のリセッション(景気後退)深刻化の兆しを受け、 ユーロとポンドの売りが優勢となった。

ユーロは対ドルでほぼ3カ月ぶりの大幅下落。欧州連合(EU)統 計局(ユーロスタット)が発表した1月のユーロ圏鉱工業新規受注の大 幅減少が嫌気された。リセッションの深刻化を受け、欧州中央銀行(E CB)は国債買い取りの検討を迫られるとの観測が強まった。ポンドも 1週間ぶり安値まで下落した。

UBSの通貨ストラテジスト、ブライアン・キム氏(コネティカッ ト州スタンフォード在勤)は「これからも安心感を求めてドルが買われ るだろう。ここ数週間に発表された欧州の経済指標はかなり弱く、EC Bが政策変更しないという見方は説得力を欠いている」と指摘した。

ニューヨーク時間午後4時23分現在、ユーロは対ドルで1ユーロ =1.3292ドル。一時は2%下げ、1ユーロ=1.3257ドルと、日中取 引としては1月9日以来の落ち込みとなった。週間ベースでは

2.1%安。一方、円は対ユーロで2.5%上げ、1ユーロ=130円15銭 (前日は同133円52銭)。ドルは対円で0.8%下げ、1ドル=97円 92銭(前日は同98円71銭)。

ポンドは対ドルで3日続落。英政府統計局(ONS)が発表した 2008年10-12月(第4四半期)の国内総生産(GDP)確定値が前 期比1.6%減と、予想を下回ったことがきっかけとなった。この落ち込 み幅はサッチャー元首相の1期目に当たる1980年代以降で最大。

英GDP統計に当惑

三菱東京UJF銀行グローバル為替調査部門欧州責任者のデレッ ク・ハルペニー氏(ロンドン在勤)は「英GDP統計が下方修正された ことで市場はやや不意を突かれる格好となった。市場参加者はどちらか と言えば上方修正を織り込んでいた」と指摘した。

ポンドは対ドルで一時1.3%下げ、1ポンド=1.4269ドルと、3 月19日以来の低水準を付けた。四半期ベースでは1.7%下げ、2005年 以降で最長の3四半期連続安を記録した。ポンドは対ユーロでは0.7% 上げ、1ユーロ=92.96ペンス。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が発表した1月のユー ロ圏鉱工業新規受注は前年比34%減少、同統計が開始された1996年 以来の大幅減少となった。

ブルームバーグによると、1-3月期はノルウェー・クローナが対 ドルで5%上昇し、主要通貨の中で最も堅調に推移した。原油相場の上 昇が背景となった。

ニュージーランド・ドル

ニュージーランド・ドルとオーストラリア・ドルは米ドルに対して 月間ベースで14%、8.3%とそれぞれ上昇、いずれも約20年ぶりの高 値となりそうだ。商品価格の上昇が背景となった。ニュージーランド・ ドルは3月に、2008年2月27日に付けた高値からの下げ幅を24%戻 している。

ステート・ストリート・グローバル・マーケッツの北米戦略責任者、 ロバート・ブレーク氏(ボストン在勤)は「当社の指標からは資源国の 株式市場の堅調が見て取れる。コモディティーは常にインフレヘッジと しての効果があり、ノルウェー、オーストラリア、ニュージーランドと いった資源国通貨の買いに拍車がかかっている」と指摘した。

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