銀行のM&A手数料急減、約10年ぶり低水準-景気後退と信用収縮で

米調査会社フリーマンの調査報 告によれば、今年1-3月期に完了した企業の合併・買収(M&A) に関して銀行が得た助言手数料収入は31億ドルと、約10年ぶりの低 水準に落ち込んだ。リセッション(景気後退)の影響で、M&A案件 の成立が難しくなっていることが背景にある。

フリーマンによれば、前年同期の手数料収入は98億ドルだった。 欧州・中東・アフリカ地域の落ち込みが特に大きく、71%減の12億 ドルとなった。北米は11億8000万ドルと、前年同期の38億8000万 ドルから減少した。

リセッションで売り上げが減少し、信用危機で買収資金の調達が 困難となるなか、企業は買収を先送りしている。1-3月期に完了し た企業買収の額はバンク・オブ・アメリカ(BOA)によるメリルリ ンチ買収を含め、33%減の3910億ドルとなった(ブルームバーグ調 べ)。

カス・ビジネススクール(ロンドン)のジョルジオ・クエスタ教 授(金融学)は「予想されていた通り、不透明な経済環境下で買収意 欲が薄れている。買収は通常、強気な戦略だ」と語った。

ブルームバーグのデータによれば、英国では世界の上位20位に 入る大型買収はなかった。1-3月期のアドバイザー順位ではゴール ドマン・サックス・グループがトップで、これにシティグループとB OAが続いた。

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