米銀:08年はデリバティブで初の損失-OCCリポート

米通貨監督庁(OCC)が27日 公表したリポートによると、米銀行業界の2008年のデリバティブ(金 融派生商品)による損益は、初のマイナスだった。10-12月(第4四 半期)の信用商品関連の損失が響いた。

OCCによると、米商業銀行は2008年に、店頭取引のデリバティ ブ取引で8億3600万ドル(約820億円)の損失を出した。07年は55 億ドルの利益だった。第4四半期については、大手5行のなかでゴー ルドマン・サックス・グループの銀行部門だけが黒字を計上した。

OCCのリポートは「08年の不調は信用商品を中心とした金融市 場の混乱を反映している」と分析した。

第4四半期の損失は92億ドルで、そのうち90億ドルが信用市場 での損失だった。為替関連では41億ドル、商品では3億3800万ドル の利益が出た。株式関連は12億ドルの損失だった。

すべてのデリバティブ契約を決済した場合の銀行の支払い義務は 年末に、7-9月(第3四半期)末に比べ84%増え、過去最大の8000 億ドルとなった。

デリバティブ契約の想定元本は14%増え24兆5000億ドル。ゴー ルドマンとモルガン・スタンレーが昨年9月に銀行に転換したため、 両社の保有高がOCCの統計に含まれた。

第4四半期はゴールドマンが4000万ドルの利益。JPモルガン・ チェースが17億9000万ドルの損失となった。バンク・オブ・アメリ カ(BOA)も20億ドルの損失。シティグループは44億9000万ドル の損失、HSBCホールディングスは14億6000万ドルの損失だった。

OCCによると、この5行で米銀が保有するデリバティブ契約の 96%を保有している。

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